10 転生による混乱
先が読みやすい内容ですいません。
この女神が「なお」。。。。。
宇宙達の知る「なお」は
黒髪でわんぱくな男の子。。
目の前にいる「奈央」は まさに女神。
神々しいまでの美のオーラを放つ美少女だ。
何故か僕っ娘だが・・・
疑問は尽きないが
目の前にいる女神が「なお」である事は間違いない。
3人の幼稚園時代にやらかした 絶対に知られたくない秘密を知ってるのだから・・・・
「"なお" お前 女だったのか?完全に騙されてたよ」
「騙していたつもりなんて全然ないよ。そんな風に思われてたなんて 逆にこっちがビックリだよ。」
「髪の色は そっちが本当なのか?」
「そうだよ。 僕は異国のお父さんと日本人のお母さんのハーフだから。もともとは金髪なんだ。でも日本で金髪なのは浮いてしまうって 母さんが心配して幼稚園に通う時から髪を染めてたんだ」
「それにしたって変わりすぎだろ?」
「どう変わったっていうんだい?」
奈央は女神からうってかわり 小悪魔のような表情で宇宙の顔を覗き込んだ。
「・・・・・・」
宇宙は黙ってしまった。。。
見つめる事により 指向性を持ったその神々しいまでのオーラは 宇宙の脳裏を突き抜け後ろの壁まで達するかのようだ。
さすがの宇宙も"綺麗になりすぎ"なんて恥ずかしくて言えるわけもない。。
そんな宇宙の横にいた壱は 全く気にする事なく
奈央に話しかけた。
「なおっち 超かわいくなったわねっ 何この綺麗な金髪っ 天使の輪が何重にも輝いてるよっ 黒髪よりこっちの方が全然いいっ 女神転生おめでとっ 」
女神転生。。。 まさにその通りだ。
それにしてもさすが壱だ。当たり前に「なお」が女の子だった事を受け入れている。
あっと言う間に昔のように奈央と会話を初めた。
ガチムチの巨漢の凶暴な容姿からは想像できないコミュ力・・・
これも女心が分かっているからこそできる芸当か。。。
反対に性別上女であるはずの亜衣は 完全に警戒し全く口を開かない。
それどころか親の仇でも見るような顔で奈央を睨んでいる。
どっちにしても、「なお」が女の子、しかも女神のような美少女「奈央」に転生した事は受け入れるしかない事実だ。
「ところで奈央、随分ギリギリの登校は演出か何かか?」
「そんなはずないでしょ?
丁度 受け付けの所に朝のニュース番組の取材が来てて たまたまインタビューを受けたらなんだか大変な事になって なかなか抜け出せなくなったんだよ」
あの人だかりか。。
そりゃ こんな所に女神が降臨していたら大混乱にもなるだろう。
しかし こんなに神々しいオーラを放つ女神が下界にいたら 民衆に囲まれて危険な目にあ合ってしまうかもしれない。
「奈央」
「なんだい?」
「お前は1人で登校するのは危ないから
明日からは俺と一緒に登録するぞ」
その言葉に1番反応したのは亜衣だった。
「ちょっっ 」
亜衣は 抗議をしようと宇宙に詰め寄る
その瞬間 あまりに自然な動きで宇宙は亜衣の顎に手を当て そして亜衣の目をしっかりと見て言い放った。
「亜衣 お前も一緒だからな」
「○▼※△☆▲※◎★●・・・・・・はい。」
そう返事をすると、亜衣は美少女のオーラを取り戻し 弾けるような笑顔で宇宙を見つめ返した。
「ところで 莉奈たんはどうしたの? 同じクラスのはずだよね?」
奈央はしっかり名簿をチェックしていたようだ。
「莉奈は休みだよ。あとでみんなで見舞いに行くから
奈央も一緒にどうだ」
「いくいく! 当たり前だよ」
「そうか じゃあ入学式が終わったら4人で行くか」
全員首を縦に振った。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
その後 クラス全員で入学式の準備がされた体育館に移動し 入学式は滞りなく終了した。
ちなみに 4人の親は誰一人入学には来ていなかった。
宇宙達の親達が来ないのには 理由があったが
その話はまた次の機会にするとしよう。
体育館から教室に戻り担任より明日以降の説明を聞かされた後 やっと開放され帰宅しようとする宇宙達。
しかしその時 校門の前が大変な事になっている事など その時の宇宙達は知る由も無かった。
宇宙人については もう少しお待ち下さい。
しっかり 題名につながる内容につながっていく予定です!
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