女の詩-1
出会いは文明の利器からでした
とくに期待はしていないけど
君の最寄り駅に向かいました
背が高くて案外素敵
珍しく私の胸が躍る
クールな君がたまに見せる笑み
私は骨抜きにされてしまった
なんでだろう
こんなつもりじゃなかったのにな
久しぶりに
恋を思い出したな
まだ慣れないお酒を飲み交わし
これも意外と美味しいねって
楽しげに会話をしてくれました
趣味が良いって褒められて
浮かれる私の頬は緩む
そろそろだけどまだ時間は早いよね
私は頷くしかできなかった
画面を観てる私の肩に乗る重みが
心をたくさんにする
久しぶりにしてもらった腕枕
不幸せが吹き飛んだよ
セットしたアラーム 私は目を覚ました
一言、もう帰るねって
君は昨日のことはもう忘れたようだった
なんでだろう
こんなつもりじゃなかったのにな
久しぶりに
恋を思い出したな