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Folklore〜死霊術師イルモとカナデの怪奇録〜 作者:Von

十一時、都市ダンブリルの鐘が鳴る

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プロローグ

好きな要素と今書きたい要素を詰め込んで書いた作品です。ホラー要素を入れてるのでゴーストやゾンビと言った不死者系人外をたくさん出していきます。彼らとも共生している世界観なので普通に住人として出てきたりしますが、主人公二人を襲うのは一味違う“何か”として登場します。

楽しんで読んでもらえれば幸いです。
 深夜十一時、時計塔の鐘が重く鳴る。都市ダンブリルの古めかしい街中は街灯や店から溢れるランタンの灯りが漏れ、静かな活気で賑わいを見せていた。歴史的な建築物が多く残っているダンブリルだが、その生い立ちには極めて奇妙な一途を辿っている。そして、ダンブリルという名は四十年頃に付けられたごく最近の物であり、これまでに四回名称が変わっていると言う事を一つ言っておきたい。五百年程前に誕生したらしいが、今とは違い非常に小さな田舎町で、当時はトランと呼ばれていたそうだ。何の特色もない村は一人の少年の行方不明事件を発端に、幾多の人々の人生を狂わせ、怪しい彩りを添えながら、暮らしている人々が望む望まぬに関わらず、飢えた獣の如くじわじわと領土が肥大していったと言う。結果、特殊な形で発展した街は今や観光地として紹介される程になった。危険だということも込みでだ。
 物好きな者には堪らない魅力があるらしいが、私は仕事で()()()に立ち会わなくてはならないのであって、決して無謀で勇敢な挑戦者たる彼らのような類ではない。毛布にくるまって気持ち良さそうに寝ている相方にも、もう少し危険な所にいるのだという自覚を持ってもらいたいものだ。
 窓辺からひやりとした風がひゅうと入ってきては、近くに置いてある机に乗ったランタンの灯りを揺らす。安宿の薄暗い部屋で、私は小さな椅子に腰掛け、本部から届いている街にまつわる資料に目を通した。表紙には大きな字で“ダンブリルの歴史と事件記録、生存者の証言に関して”と書かれていた。厚い紙の束を巡る。田舎町トランで起きた始まりの悲劇、連鎖する怪異、そして現在のダンブリルで問題になっている新たな惨劇について、これから私たちが仕事をする上で必要な情報がまとめられていた。頭の中に叩き入れるように、私は読み進めていく事にした。

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