若くて可愛い女の子がたくさんいる待機室は天国?いえ、そこは嫉妬渦巻く地獄です
吉原の話では同じ見世の遊女は和気あいあいとしているようにしているが、現実の風俗はもちろんそんな綺麗ではない。
最近のホテル型風俗の超大型グループでは女子待機室は漫画喫茶のような完全個室でパソコンも一部屋一部屋全てに設置してありネット使い放題にしているところもあるようだが、私が働いていたグループの場合は女性の集団待機と個人待機の部屋がそれぞれあって個人待機の部屋数はそんなに多くはなかった。
そして集団待機は受付の真後ろに有ったりする。
そんな状況でたとえば出勤してる女性が4人いて、3人客のお客さんが来て仕事が入り女の子が3人仕事に出かけたりすると、残ってる一人は仕事に行ってる女性に対してめちゃくちゃ嫉妬したりする。
”あいつがいなければ私が稼げたのに”という風に。
そして、2ちゃんねるや水商売、風俗専用の2ちゃんねるのようなホストラブに暇だとか店員しねとか売れっ子の女の子に対しての有る事無い事構わず中傷誹謗を書き込んだりするわけだ。
女の子の仲良しグループの一人がいつの間にか爪弾きにされていたりもよくあるし、一緒にいる時は和気藹々と喋っていても休みのときは休んでいる女の子の悪口を言ったりしているのもよくあることだ、若い女性が多い職場というのは華やかに見えて実は嫉妬渦巻く恐ろしい場所である。
ここで風俗で働く女性が勘違いしてはいけないのは、風俗嬢はあくまでもそれぞれが個人事業主であって風俗店はお客さんを店に呼び込んで女の子に斡旋しているに過ぎず、店はお客さんをリピートしてくれる女の子に優先して仕事を割り振るし、お客さんをリピートさせないもしくはできない、これを”客を殺す”というがそういう女子には優先順位の高い女の子が仕事についている時にお客さんが来たときの予備の斡旋先として在籍させているに過ぎないのである。
後は売れっ子の引き立て役とかね。
だから暇で稼げないんだけどというのをすべて店のせいにするのはお門違いなのだ。
もちろん入店して一ヶ月二ヶ月くらいでも暇なのは店が悪いとは言える。
この時期はリピーターのかえしようがないからね。
だが、デリヘルは許可を取るのが簡単ですでに飽和状態な上にリーマン・ショック以降長く続いている不景気のためにお客さんそのものも減っている。
少子高齢社会である現状では風俗は今後はますます衰退していく可能性も高い。
若いお客さんは実際少ない、無料のエロ動画でも無料でいくらでも拾える時代だしテンガのようなオナホールも品質は高くなってきているから、金がないのに風俗に使う余裕はないのだろう。
とは言え風俗そのものが無くなることはないと思うが。
そして実際にちゃんとリピーターを獲得してコンスタントに稼いでいる女の子はいるのだ。
女の子が一日いくら位稼げるかはそれこそピンからキリまでだが、リーマン・ショックまでは売れっ子なら一日12時間ぐらい働いて予約ギッシリで10万円コンスタントに稼いで基本的に週一日しか休まず生理で一週間を休んでも、月に20日働いて月二百万円稼げる子も珍しくなかった。
しかし、今ではその半分の5万コンスタントに稼げればいいほうで4万くらいが普通だろう。
生理の一週間は休みなので月15日働いて50から60万稼げればいいほうだ。
それも店でトップクラスの売れっ子でだが、それでも女性事務職などよりはかなりの高給取りだ。
稼げない女の子は客がつかない茶引きで0円交通費として1000円だけ出すだったり45分のお客さん一人ついて7500円だったり。
一日働いて7500円で交通費もまかないも出ないとなると普通に飲食店でバイトした方がいいとすら思う。
もっとも飲食店もシフトの自由が効かなくて対して稼げないことも多いのが実情だけど。
ちなみに一日五万と言うと女子の給料はおおよそお客さんからお店がもらった金額の半分だから一日に十万円ほどお客さんから店に料金を支払ってもらわないと無理ということだ。
60分2万円だと5人のお客さんを相手にしないといけない。
最も割引をした場合は割り引いた分は店の利益から削って女の子の給料は減らないのが普通だが。
そして稼げる女の子には天然型と努力型に別れる。
天然型はだいたい共通して可愛らしく感じる癒し系で男子従業員にも他の女の子にもお客さんにも分け隔てなく笑顔で接することができて、優しく喋り、何故か人を引きつける独特のオーラのようなものをもっている。
ただこのタイプは突然糸が切れるようにダメになる場合もある。
努力型は自分の外見や体型の維持に余年がなくハキハキ喋りよほどひどい客でなければ感情を律することができてお客さんのデータを細かく手帳にメモを取って覚えておきお客さんに対してほぼ完璧な接客をできるタイプ、このタイプは多少年をとってもコンスタントに稼げるので強い。
逆に稼げないのはいつもつかれたような表情で声が小さかったり、嫌な客には手を抜いたり、何かあれば暇だ疲れた帰りたいと周りの空気を読まずに大声で言うようなタイプで、だいたいルックスも微妙なことが多い。
風俗業界ではだいたい美人な方が性格が良くて、中途半端なルックスだと性格が悪いことが多いようだ。
ルックスは基本的には努力ではどうにもならないにせよスタイルや態度は努力で変えることができるのに努力しないで風俗なら稼がせるのが当然などと思っているタイプの女の子は結構多いし、そういうタイプほど稼いでいる女の子に嫉妬したりする。
あと、昔は可愛ければ18歳とかの若い内は写真と年齢で選ばれるが、何年も働いて25歳を過ぎたりすると、天然型でも努力型でもないタイプは全然稼げなくなることが多い。
若さは武器だけどその武器は年齢が上がるとともに失われていくことを当人が理解していないのだ。
そしてそういったお局様はなぜ自分が稼げなくなったかを理解しない老害になっていったりする。
ずっとちやほやされるのが普通だったのでしょうがないのだろうけど。
最も江戸時代における遊女のように借金で縛られていて脱走したら折檻などというのは現代ではできないので、女の子は自分の意志でいつでもやめて他の稼げそうな店に移ることはできるし、やめると言わないで出勤しなくなる場合も多い。
最も店を変えてもお客さんを返せないことに変わりがなければ店はその女の子にお客さんを付けなくなるので何度もその繰り返しの転々虫になったり、新規入店のときは店もお客さんを優先してつけるので、面接を受けて体験入店をして、また別の店に面折を受けに行く体験入店荒らしも多い。
そもそもそういったタイプは面接の時に大体は不採用になるのだが、風俗店は常に女子従業員も不足してるので店の状況が微妙な場合は取ってしまうことも多い。
もちろん良い女性従業員をすでに抱えていて余裕があるような店は面折で落としまくる場合もあるようだが、そういう店は一握りだろう。
とりあえずは採用して待機させておいて受付でお客さんに写真で指名がされなくても風俗店は時給ではないので店の懐は痛まないからだ。
で、待機室の雰囲気が悪くなって後悔したりするのだけどね。
ともかく風俗なら簡単に金を稼げるほど現状は甘くないし、他人に嫉妬しても稼げないのは変わらない。
稼ぐためには適切な努力が必要なのだ。