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弟と私。  作者: 黄色い富士
15/44

みんなと夏。〜ジーと私と弟と。〜

みなさん今年の夏はどんなことがありましたか?


海に行った?

それはそれは…


え?彼氏と?



…だれか!誰かこの女にバル◯を!

そして私にエホイミを!!



いやー、夏といえば、あれじゃないですか?


ほら…夏の伝説(レジェンド)がいるでしょ?


え?彼氏と夏祭り?


…テメッ!花火と一緒に打ち上げんぞっ!


と言うのは冗談で…


ほら〜女子のみなさんは嫌いじゃないですか?

ジー………。




今日はそんな話をしたいなぁと思います。



ー私とゴキー


それは突然の襲来だった

無防備な私の目の前にやって来た黒い悪魔…


窓を開ければその眼で私を射止めた


二つの小さな瞳…



…Gと呼ばれた伝説…!!


それはもはや夏の風物詩といっても過言ではない…


これは夢か?


…現実だ

BGM 逃げろー、逃げろー、現実だー

なあ、ちょこっとは友達作った方が楽しいぞ


逃げろー、逃げろー、現実だー


『逃げろっ!現実だっ!』


本能が叫ぶ


動かない脚

凍りついた体


壊れたロボットのようにガタガタと音を鳴らす歯


斜めにはBOXティッシュ…


どうする…?


(ドクン…)


これで…


(ドクン…)


奴を…


(ドクン…)


コロs


私が遅かったのか奴が動いた


不気味なマントを羽ばたかせ

私の顔へと一直線に。


それはもはや蟲の原型を留めていなかった


まるで…そう、プロ野球選手の投げた高速球のように


私めがけて飛んで来たのだ


これが本当のプロ野球選手の投げた球で、私だけに飛んで来たのだったらどれ程凄いことだろう


そんな願いは叶わない







「ぎぃやぁぁぁあぁあ!(泣)」


私の叫びはGの死を宣告していた


後日談はないのでね、うんうん

みんな考えてみようね!


ー弟とゴキー

(今回は弟目線で)

最初に言っておこう。

俺は男である。


そのことに変わりはないはずだ。


ただ、家には変な(あね)がいる。


先ほどまでここで生卵を口の中に落とす奇行をしていた。


奴はもう消え、この空間(リビングルーム)には平穏が訪れていた。


その後俺は静かなこの空間で一人瞑想(しゅくだい)に精を出すつもりだった。


…奴が…毎年恒例、誰が呼んだでもないのにその図太い神経を大いに使ってイツメン(弟曰くいつものメンバーの意味らしい)のBBQ(弟曰くバーベキューだという)に参加するチャラ男のように…奴は現れる。


静か過ぎるこのVIP ROOM(貴賓室(きひんしつ))に不釣合なこの羽音…。


何度も聞いていたさ…

もう聞き飽きたくらいに、毎年…


去年は最低だった


入り口で寛ぐ奴に俺はハエたたきで応戦しようとした

俺は奴に勝つはずだった


そこに、あの生卵()()が入って来なければ…の話だが。


勿論…いや姉の言葉を借りるならもちのろん、ハエたたきは獲物を取り損ね姉のアホヅラにクリティカルヒット。


飛んでいく奴の顔は忘れられない


あれがドヤ顔という奴だ。


俺は心の底から恨んだ。


あの瞬間に入って来た姉とあのドヤ顔を見せた奴にだ。


ー…だから…


今年は負けられない


俺は悔しそうな…少し憤りの表情を露わにしたハエたたきを右手に持つ


今にも折ってしまいそうな勢いだ


それだけ真剣な戦いだった


一触即発の緊迫した空気


一瞬の油断が命取りになる







…っ!


「そこかぁぁあぁあ!!」


雄叫びをあげて奴に飛びかかる俺


バシィッ…


「捕らえたっ…!」


その時、俺は気づいた。


…いや気づかざるを得なかった。



「いやぁああああぁああぁあっっ!」










…そこには潰れたカメムシがいたんだ…



生卵はいいですよ〜(@^ρ^@)


…カメムシとゴキブ◯は見間違えますよね


弟ってば来年はゴ◯ブリホイホイに頼るそうですよww

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