体育祭 第1種目 準備運動
ちょっと緊張で上擦っちゃった的なのりでドラゴンハウルってこられ、その圧によって膝上幼女と鮫肌淑女のたわわはバルバルンッってなる騒ぎがあったが開会式も恙無く終わった。因みに絶壁十代は難攻不落、微動だにせぬ。
いや、「え、マジで?音の振動でそんなことになるの?」って顔をしていたが、それが現生徒会長に向けての驚きか、でかいおっぱいへの驚きかは我には推し測ることは出来なかった。
いやしかし、この手の催し物に参加することはほとんどなかったので楽しみである。鼻唄など一緒に歌いながら、ぬいぐるみのごとく古女房ちゃんをぎゅもぎゅもしながら下々を睥睨していると一部の者たちが跪き、「尊い、尊い」と祈りを捧げていた。うむ、なかなか見上げた信心ではないか。
さあ、体育祭トーナメント一つめの種目は、準備運動、である。学園帝国は帝国としては破綻寸前のような限界集落であるが学園としては世界規模だ。如何に原則手弁当自己責任死んだ奴が間抜けの個人事業主たる冒険者といえど、ある程度派閥のようなものがモザイク模様にある。今回もなにかしらの組をつくり、または所属し、準備運動にあたらねばならぬが。
「では、聖母様チームはあぱちゃんのよしみで《ぷろれすごっこ》組が貰いましゅ」
同胞の縁で誰渦さんが推してきた、穢田院出身者が多く在籍する《太母さんといっしょ》組。
泥水ちゃんを我が《神兵計画》に善意で提供してやっているんだ、なにかこちらにも協力してあげたいと思うのが人道というものではないのか?と城塁十代がまわりくどく口説いて入れようとした、耳長共の息のかかっている《パラダイス・ロスト†バビロンノ流レノ畔ニテ†》組。
そのどちらかが所属先として有力かに思われたが、そこでなんとフルフルちんとアグリッパ某が同じ思想派閥だとかで、ならお世話になってる裏方さんの顔をたてるのが冒険者の道理だよね、ということで《ぷろれすごっこ》組が見事掠め取った形と相成った。さすが手長。謀略の手も長いのである。
この第一種目、準備運動はふるい落としを兼ねているそうだ。流石に生徒臣民のほとんどがそのまま出場すると収拾がつかないので最初に削っておく腹積もりらしい。
まだまだ年若いちびっこ生徒臣民たちはベテラン勢に武器を叩き落とされたり地面に沈められたりといった柔らかい洗礼を受ける。
勿論抜きん出た例外もちらほらいるが。
「戦士様!一手ご教授ねがいまする!」
「わたしも!」
「ぼくも!」
例外に限ってわらわらと泥水ちゃんに群がっていく。弱いとこから叩くのは常道か。しかしやたら人気だな。そんなちびっこを一人一人真剣に潰して行く辺り本質が見え隠れするね。
「和尚様!ご無体はお辞めねがいまする!」
「せくはら!」
「もげろ!」
「ぐひひひひひひひ。節操が。いや拙僧がさきっちょ、いやいっちょ揉んでやりましょうかねぇ」
ちびっこをびちゃびちゃの触手に浸して行くあっちは本質が諸々隠れてないね。木苺心子ちゃんのパーティーメンバー、加持莞爾。
ベテラン勢による洗礼はあくまでもふるい落としが目的であり、十分通用するちびっこたちは通すのが作法だ。優しいのは美徳だが莞爾ちゃんは子ども達に甘すぎる。と鮫肌淑女。目ぇ死んでんのかなこいつ。あ、死んだ目してたわ。
「泥水ちゃんあれ同じ組だけど消して」
「うっす。どうせ生えてくるし、いっちょ捥いでやるっす」




