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第3階層 我が試練の塔 3層 決闘者対霊復鰐

 さて、第三階層の密林、ユニークモンスターは霊復鰐さん。鰐と名付けられているが鮫型モンスターだ。


 本流の広大な川ならいざ知らず、一般的な草原ゴブリンさんの天幕がすっぽり入る程度の支流に顕れた霊復鰐さんは、体のほとんどがはみ出ていて、このままほっとけば身動きとれなくて勝手に死ぬんじゃね?って感じだ。


 まあ、当たり前のように密林を噛み千切りながら襲いかかって来ましたけどね。


 まるで川の中を流れるようにスイスイと密林の地面を滑りUターンして川に戻って行った。


 勝てるかばかやろう。


 と、悪態を吐いていたらいつの間にか泥水ちゃんが樹上から霊復鰐さんに飛び付いた。

 羽が生えてから立体的な動きが増えたよね。まあ、生える前からあれくらいの無茶をやるやつだったけど。


 霊復鰐さんに剣鍔シミターが深く刺さる。


 暴れる鰐さんをズタズタに裂きながら泥水ちゃんが戻って来た。流石だぜ!


「いやぁダメっすね。皮が分厚くて。しかもなんかあいつ、切っても切ってもすぐ回復してるっす。死なねえぇー」


 なんだ、所詮は泥水だったか。


 と、悪態を吐いていたらいつの間にか泥水ちゃんが服を全て脱いでいた。


 まっぱでポーチ片手に密林の奥地をお散歩とかどんな痴女だよ。


「むふふ、お口の中をお散歩してくるっす。なんつっ」


 何かバカなこと言ってる間に霊復鰐さんにバクッと食われた。


 これ収集つくのかなと思いながら霊復鰐さんを見送っていると急カーブをきった途端、鰐さんの上顎が弾けとんだ。

 肉塊の洪水が我を押し流して川に叩きつけた。泥水なにしやがったコノヤロウ。泳げると思うなよバカヤロウ。


「収集ポーチの中身をぶちまけたっす」


 全部血塗れじゃないか。貰える点数が減るよ。


「勝てば良いのです」


 クソウ、生徒会長になる計画はどうする気なのか。


 まあ、良い。お試しの探索だし、ひどい有り様だし、ちょうど良い。一度学園に戻ろう。


 皮のみにスキルが付いているらしく、死してなお再生能力が発揮されたが、パンクしたゴムタイヤみたいな骨抜きぶよぶよの霊復鰐さんを収集ポーチに詰めて、我が試練の塔を出た。


 ヤバいこいつ。頭ブッ飛びすぎ。


「そんなに景気よく飛んでったんすか。ちょうど腹の中にいたんで見てないんすよ」


 あ?…いや、霊復鰐さんじゃなえよ泥水ちゃんの話だよ。


 全く、命がいくつあっても足りないよ。

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