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第3階層 我が試練の塔 3層

 草原ゴブリンさんの集落の物資を草の根かき分け根こそぎ収集ポーチに詰め込み、第3層へ向かう。


 彼らの着ていたモコモコは、そのまま着たり、分解して毛布や詰め物にしたりと用途は様々。天幕など言わずもがな。学園の成績にも反映されるので良い点数稼ぎになる。


 ほとんどの資源を塔から依存する我が学園帝国では布やら革やら加工済み生活用品は貴重なのだ。


 資源に加えて、生徒臣民の意識にも問題があった。


 手長どもは自分の担当の面倒しかみないし我が同胞は攻略のことしか頭にないし耳長どもはほっとくと死ぬし。


 戦装束が寝巻にして礼服一張羅。という恐るべき事態を解決するために制服制度を導入したのが10年前だったか。英断である。


 それでも、今だに部屋の家具が藁束(ベッド)のみという生徒臣民は一定数いるが。




 さて、我が試練の塔第3階層は密林だ。寒冷な草原の風に慣れた体を、密林の熱が押し潰して這い回る。


 主なモンスターは迷彩ペイントな密林ゴブリンさんとミツユビナマケコウモリさんだ。


 学園帝国の外でもコウモリさんというのは多様な種類が居ると聞いているが、我が塔はコウモリさんを多用しすぎ。


 虫除け兼迷彩効果を狙った染料を塗りたくった、祭日とゲリラ戦が一度にやって来たような見た目の密林ゴブリンさんと、ひたすら木にぶら下がるだけの、倒すのが可哀想になるナマケさんは見つけるのが大変な難敵だ。


 人外へと成り果てた泥水ちゃんは、コウモリさんのごとく反響定位ですぐにモンスターを見つけては首を削ぐ。


 新しい体の慣らし運転ということで、今まで出し渋りしてた拳鍔シミターを振り回している。


 手足に加えて羽で払ったり引っ掻いたりと三面六臂の大活躍。両手が腕四本分動くと豪語していたから八臂か。真・スレイプニル泥水か。


「あ、味覚も変わってるっす。生肉がうまくてしょうがない」


 噛みつきまで使いだした。野良犬みたいな半生をこんなとこに反映しなくても良いのに。

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