~俺が勇者?!~
ハチャメチャな(電波という)脱力冒険ストーリー(かも?)
「陸~」
午前9時。
ふぁあ、と大きなあくびを書きながら、だるそうに通学路を歩いている男子生徒が1人。そして、その後ろから追いかけてくるように、小走りで近づいてくる女子生徒が1人。
男子生徒と女子生徒は、どこにでもあるような学ランとセーラー服を着ていた。
格好を見る限り、どうやら中学生のようだ。
「うちらも高2だね~!」
…あ、どうやら高校生のようだ。間違えた。
女子生徒は、息1つ上げないで隣へとやってきた。どうやら、そうとう運動が出来るようだ。
ニコニコ笑っている女子生徒をよそに、黙々と歩いている男子生徒。女子生徒の事が嫌いなのか、少し顔がしかめっ面だ。
「ねぇねぇ、陸?」
「……」
「ねぇってばー!」
「陸」と呼ばれた男子生徒は、荒井陸。
女子生徒の名前は相沢香奈。
香奈は、プクッと頬を膨らませ、瞳を潤ませながら、陸の袖口を掴んだ。
その行為で、今日始めて陸は香奈の顔を見た。しかめっ面の陸も少し口元が緩む。
それはそうだ。
香奈は、かなり可愛い部類に入るのだから。
香奈と陸は幼なじみだが、そういうのを取っ払って、純粋に可愛いと思っていた。
あ、一応女の子です笑
支離滅裂な部分は教えてくださると幸いです!