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燃えよ筋肉!~全てはパワーが解決する!!!~

なんでも許せる方向け。ファンタジーです。少し不思議程度では生温いです。常識は捨ててください。

勢いでやった。後悔はしていない。

なんかもう黒幕だとか、裏の計画だとか誰かが死ぬとかお腹いっぱいになったんで。

全てを筋肉(SF)で解決できる男を目指した。


ちょっとでもクスっと笑えたら、いいねをお願いします。


豪腕 剛(195cm 2t)は、今日もジムで汗を流していた。彼の筋肉は、まるでアダマンタイトのように隆々としており、そのパワーは常人、いや神をも超え、無限大に臨界点を突破していた。


「うおおおお!もっと!もっと僕は筋肉を欲している!筋肉に負荷をかけたい!!!僕にパワーを!」


剛はバーベル(800t×2)を持ち上げながら、恍惚の表情を浮かべる。

彼の辞書には「限界」や「疲れた」というマイナスの言葉はなく、常に己の筋肉を鍛えることに集中していた。


「む!そろそろプロテインの時間ではないか!」


剛は常日頃から行っている筋肉への栄養を補給するため一時的に休息を取る。

その際に置いたバーベルの床が大変なことになっているが、細かいことは気にしない男なのだ!


しかし!


「な、なんと!僕の愛用プロテイン『筋肉史上最高傑作!~めちゃ盛れ君DX!αβγ~』が切れているではないか!」


そう!何を隠そうお気に入りのプロテインがなかったのである!剛、痛恨のミス!アウチ!


「むむむ!プロテイン接種の時間まであと10分・・・間に合うか・・・否!間に合わせるのだ!」


剛は無事にプロテインを接種できるのか!がんばれ豪!時間がないぞ!


「行くぞ!!!僕の『七騎士』よ!!!(大腿四頭筋、ハムストリング、腓腹筋、ヒラメ筋、大臀筋、中殿筋・小殿筋、腸腰筋)」


剛は扉をぶっ飛ばし(マジ)、プロテインへと向かう!

行くのだ!剛!


===========================


「ふふふふ、僕の計画はここからがスタートなんだよ?」


「なんだと!」


剛が家を飛び出す(マジ)となんかよくわかんないけど、不敵に笑う黒い男と剣を構えた優男が見えた。

近くには倒れ、力尽きたと思われる魔獣らしき生物と、優男の仲間と思わしき数人の男女が苦しそうに膝をついていたり、倒れ動かない者もいた。


「君たちは、魔獣【トテモ・ヤバイッテ】を倒せば世界が救われると思っているのかい?それは間違いさ!トテモ・ヤバイッテの能力は死んでからが本番!世界を黒く染め上げるんだ!あっはっはっはっは!」


力尽きたと思われる魔獣が動き出す。その身を黒く染め上げる。


「そ、そんな・・・ソードとツエが犠牲になったのに・・・。」


「諦めるな、みんな!最後まで戦うんだ!」


「あっはははは!もう無駄さ!全ては滅ぶ!僕の計画通りに!あっはははははは!」


「  ハイパーーー!!!!!!マッソォォォォォォォォウ!!!!  」


今にも何か良くないことを起こそうとしていた魔獣が空から飛来した何かに貫かれ粉々に散った。


「           ぽ?           」


「む!すまない!着地の際に何か踏んだが大丈夫か?大丈夫だな!!!」


そう、現れたのは筋骨隆々、さわやかスマイルとはかけ離れたボディを持つ剛だった!

FOOOOOOOOOOO!!!!


「おや?着地の衝撃で気絶してしまったのかい?起こしてあげよう!!!」


倒れて動かない二人を見かけるや否や、すぐに駆け寄る豪!優しい男だ!


「んんんん!マッソゥ!マッソゥ!!筋肉マッソゥ!!!」


「「ごほごほごほっ」」


「ソード!ツエ!」


なんと!よくわからんポーズで二人を蘇生したぞ!ナイスバルク!!!


「はははは!迷惑をかけてすまなかったね!では、僕は先を急ぐよ!」


「・・・・待てよ!僕の計画を潰しやがって!ユルサナイッ!!!」


「危ない!!!」


なんと!黒い男はよくわからない言いがかりをつけながら攻撃してきたぞ!なんて奴だ!


「とぉぉぉう!!!」


「ふぎゃぁ!?」


すごい!剛は跳躍の衝撃で黒男をぶっ飛ばした!その際に黒男は頭を強くぶつけたぞ!


「ぼきはだれぇ???あ!ひこうちだぁ、わー。」


世界に恨みを持つ者を一人救った!なんて男だ!かっこいいぞ!!!


==================================

『エレクトリウム!ブラスター!!!!』


『ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』


五色戦隊イロイロジャーの巨大ロボ『スゴーク・デッカイザー』の必殺技が決まった。


「やったぞ!ついに『ゴクアーク』を倒した!」


崩れ落ちる巨大怪獣を前に、イロイロジャーの面々は喜ぶ。

しかし


【ふっふっふっ・・・我は不滅・・・我がコアが無事な限り、何度でも蘇るのだ。】


「なんだと!ならコアを打ち抜けば・・・っ!!!」


真っ赤に光り輝くコアの中心には、1人の女性が捕まっていた。


「か・・・かあさん・・・?」


それは行方知れずになっていたレッドの母だった。


【哀れな女よ・・・そして哀れなレッド!貴様にここが打ち抜けるか?】


「ぐ・・・くそぉ・・・!」

「なんて卑怯な・・・!」

「卑劣な奴!」

「どうするんだ!」

「どうもしようがないぜ!」


【ふはははは!はーはっはっははっは!】


「ん~~~~!!!マッソゥ!!!」


空から飛来した何かが、コアを貫く。


【     は      】


「「「「「は?」」」」」


「おや?変なところにレディがいたもんだな。大丈夫かい?レディ?」


空に浮かぶ赤色のコアが爆発していても何にも気にしない剛!

それどころか、女性の心配をしているぞ!なんて優しいんだ!


「困った。すまないが僕は先を急いでいてね。ここに置いていかせてもらうが魔法をかけるよ。『マッスゥ!バーリア!』」


筋肉の振動で空気の層を作り出し、女性を守るドームを作ったぞ!

なんて男だ!剛!!!


「それでは失敬するよ!!!とぅ!!!」


===========================


「駄目よ!ジーコ・ギセイ!あなたが犠牲になることなんてないのよ!」


『良いんだ・・・これで世界が救われるなら。』


ここはとある極秘の研究施設、ここであと一時間後に巨大隕石がこの星に衝突することが分かった。

それを防ぐべく、男は『スーパー超電子ハイパー強強ミサイル』を積んだロケットで宇宙へと飛んでいる。


「いやよ!あなたがいない世界なんて!」


『・・・すまない、ミボウ・ジン・・・。君を幸せにしたかった・・・。どうか僕の分も生きてくれ!』


「ジーコ!」


その時、ジーコの乗ったロケットの警報が鳴り響く。


『なんだ!?接近する機影?こんな空に・・・。っ!とんでもなく速い!』


ロケットの時速はマッハ3。それを上回る物など・・・、いや、者はいる!


『衝突までは!?0!?!?!?』


『はっはっはっは!すまない!!!ぶつかりかけてしまったね!』


現れたのは筋骨隆々でムキムキのマッチョなタフガイ!剛だ!!!

なんてやつだ!服が摩擦で焦げてるぞ!


「何が起こっているの!?ジーコ?ジーコ!」


『えっと・・・わからない。急に現れた筋肉ムキムキの男が・・・。』


「ありえないわ!そこは高度4万フィート(約12,192m)よ!?人が居て良い所ではないわ!」


『僕もそう思うけど!本当に居るんだ!』


『HAHAHAHA!おや?空に大きな石ころが見えるな?』


『・・・そろそろお別れか・・・。君!早く逃げるんだ!・・・って言っても逃げ場はないが・・・。』


『どれ!久々にお掃除だ!ちょっと失礼するよ!!!』


『何を・・・、うわっ!!!」


「ジーコ!?」


なんと豪はロケットを足場に隕石へと向かう!その速さ!光速(秒速約30万km)を超えるが如し!!!


「んーーーー!!!マッソゥ!パァアアアアンチ!!!!」


驚き!巨大隕石は粉々になってしまった!


「さぁ、戻るか!おっと時間がない!急がないとな!」


砕けた破片を足場に星へと戻る豪!ロケットも忘れずに回収して元の場所に戻したぞ!


========================


「ほぉ~・・・・中々なタフガイがいるもんだなぁ。」


ここはスポーツ店『筋肉フェアリー』、店長である「熱木 知汐」の店だ。

彼の店は人気店ではあるが、実際に買いに来る人は少ない。

何故ならネット販売が主だからだ。


テレビのニュースを見ているとカランカランと入店を告げる音が鳴る。

扉に目を向けると、所々黒焦げになった衣服を身にまとった剛だ。


「やぁ、マスター!いつものを頼む!!!」


「へい、剛。ちょいと待ってな。」


知汐は豪に特性ブレンドプロテインを準備している。


「そうだ、剛。ニュースを見たかい?」


「いや、見てないよ。何分急いで来たからね!何かあったのかい?」


「世界の各地で英雄が誕生したってことだが、どうやらその英雄たちが示し合わせたかのように同じことを言ってるんだとさ。『本当の英雄は違う、筋骨隆々のムキムキな男だ。』って。」


「へぇ!そんなナイスガイがいるなら一度会ってみたいね!」


「だよな!」


HAHAHAHAHA!


今日も剛は筋肉を鍛える!己の限界を超え、未だ見たことのない世界へ!

ゆけ!!!剛!!!!




「マァァァァァァァァァァァァァァァァァァァソゥッッッ!!!!!!!!!」


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