白
幼少時代に よく見ていた夢
真っ白い世界にベルトコンベアが
ひたすら乱雑に交差している
1つの
ベルトコンベアには、同じ大きさの白い球体が
先の先、どこまでもどこまで並んでいる
ベルトコンベアも無数、つまり白い球体も無数
小さすぎるものも大きすぎるものも
ただただ整列している
今立っている場所の上にも横にも白い球体
色んな大きさの白い球体が
一定の速度でどこかへ運ばれていく
そんな場所に今日も独りぼっちで立ち竦む
出たくても出る場所がない
動くことも殆ど出来ない
恐怖をいただくには十分すぎる世界
あるときから全く見なくなった夢
それでも何度も何度も見てきた夢
忘れられない夢のひとつ