ストラングス・フレーム編
◎ストラングス・フレーム
M・Sが設計、開発したDCDフレーム。企業が独自に開発したフレームの中では群を抜いた完成度を誇り、技術の一部が政府軍のナチュラリーⅢ型に組み込まれる程。
人型形態と巡航形態への変形機構、そして頭部カメラと四肢を分割式とした事で得た幅広い拡張性が特徴となっている。
◯第一世代機
・DCDーS0001 アイズイーグル
・DCDーS0002 バインドホーク
機体全高:17.6m
機体重量:50.3t
装甲材質:隕石金属複合金
動力:HHG
武装:充電式ビームマシンガン 充電式ビームブレイド 対デヴァウル大型錨バインドアンカー 腕部格納ワイヤー 脚部装甲格納ビームクロー
概要
グリムが搭乗するDCD。M・Sで最初期に開発された第一世代DCDとなる。
後の世代のDCD開発に必要な実戦データ採取を行う為、第一世代型は武装や出力が他世代に比べ高めに調整されている。特にバインドホークは機体駆動系が強力に調整されており、本体の馬力は第一世代型の中で随一。
装甲は重厚なものを使用している。最大の特徴であるバインドアンカーは大質量での打撃や鎖での捕縛を行う事ができ、デヴァウルを爆散させずに仕留める事が可能。腕部に格納されたワイヤーはDCDの捕縛や物の引き寄せに使用し、脚部に隠されたビームクローはデヴァウルを引き裂く、或いは挟み潰す武装。
開発されてから現在に至るまで細かな調整やアップデートが施されており、システムなどは最新のものとなっている。しかし出力は現在でも通用する水準となっていた為に据え置き。
・DCDーS0003 トライファルコン
◯第二世代機
・DCDーS1002 ブラストハンド
機体全高:15.5m
機体重量:60.9t
装甲材質:隕石金属複合金
動力:HHG
武装:エネルギーパック式ビームスナイパーライフル 充電式ビームブレイド 右腕部ビームブレイドユニット 左腕部ビームガン
概要
ペイルが搭乗するDCD。バインドホークのデータをベースに、長距離狙撃に特化したストラングス・フレーム第二世代型DCD。
頭部カメラは倍率変更機能を搭載したモノアイ型を採用し、両腕部は狙撃時の反動を抑えるショックアブソーバーを備えた関節と、それを保護する装甲により大型化している。ストラングス・フレームの特徴である変形機構は健在だが、基本的には甲板上からの援護射撃を中心とした戦法を得意とする。
ビームスナイパーライフルはエネルギーパック式を採用し、銃口を絞る事で威力と射程距離を上昇させており、単発と照射を切り替える機能がある。反面腕部装甲内の武装やビームブレイドの出力は低く、あくまで自衛手段として設計されている。またアスカロンに搭載された長距離狙撃兵器と本機のOSプログラムを接続する事で、規格外のデヴァウルへ対抗する為の戦略兵器となる。
他の機体との連携を前提に設計されているものの、特にソニックスラストとの連携を重視している。
・DCDーS1003 ソニックスラスト
機体全高:14.6m
機体重量:41.9t
装甲材質:隕石金属複合金
動力:HHG
武装:エネルギーパック式ビームバスターブレイド 充電式ビームブレイド×2 踵部ビームブレイド×2 腰部格納小型ビームブレイド
概要
アルルが搭乗するDCD。第二世代機に位置し、バインドホークの機体データをベースに近接戦闘に特化させたDCD。
装甲を限られた部位のみに装着しているため、フレームが露出している部位がある。空いた余剰スペースには小さなブースターや排熱装置が取り付けられており、高速機動を長時間行う事が可能。変形時には格納された小型バーニアも露出し、更に機動性が増す。それに伴い上がったパイロットへの負荷を軽減する為、耐Gシートと専用のパイロットスーツも開発された。
ビームブレイドにエネルギーパック式が採用されているのは珍しく、硬い外殻を持つ種類のデヴァウルを胴体から両断出来る程の出力を持つ。しかし充電式に比べて消耗が激しい為、バックパックに予備バッテリーを備えて出撃する場合が多い。
極端な機体特性に加え、パイロットであるアルルの要望を随所に加えた結果、彼女以外には乗りこなせない暴れ馬と化した。
◯第三世代機
・DCDーS2001 ジェネレビオ
機体全高:16.0m
機体重量:50.3t
装甲材質:隕石金属複合金
動力:HHG
武装:充電式ビームマシンガン 充電式ビームブレイド 遠隔操作式無線誘導兵器「ファイアスケイル」 ビームマシンガン用ビームブレイドユニット 大型無線誘導兵器(第38話、第44話など)
概要
ネクトが搭乗するDCD。現状M・Sが所有する中では最新型の第三世代機に属している。
アイズイーグルをベースに、第一世代機、第二世代機で得たデータをフィードバック、更にそこへ無線誘導兵器ファイアスケイルを使用する為の調整を施すことで、あらゆる距離での戦闘を可能にした。
メインカメラを覆うバイザーは高速で算出した戦闘距離に応じたレンジ設定へ自動調整する機能を持つ。ファイアスケイルの位置調整は基本的に目標をロックした後に自動追尾を行うセミオート方式だが、全て手動で行う事も可能。その他の武装出力や推力はストラングス・フレーム採用のDCDの中では全て高水準に纏まっている。
ファイアスケイルを搭載する関係上、高い空間認識能力を必要とする。そのため事実上ネクト専用機となっており、他の武装も彼女の戦い方や要望に合わせたものを採用している。