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ナチュラル・フレーム編


・ワークアーム


機体全高:9.8m


機体重量:125t


装甲材質:チタン合金


動力:石油燃料エンジン×2


武装:大型クローアーム 機関砲


【概要】

 デヴァウル襲来時、従来の兵器では力不足だと判断した政府軍が試作した兵器。

 人間を狙って襲うデヴァウルへの対抗策として、戦車の様な胴体から手足が生えた様な奇怪な風貌をしているが、デヴァウルを惹きつける事に成功している。

 巨大なクローアームを武器としているものの、デヴァウルには有効とは言えず、結果囮の様な運用方法となってしまった。しかし《ワークアーム》が得たデータと時間が、結果として人類の未来を繋ぐ事となる。




・DCD-α-0000 プロトナチュラリー


機体全高:12.2m


機体重量:98t


装甲材質:隕石金属複合金


動力:石油燃料エンジン


武装:携行型戦車主砲 肩部小型機関銃


【概要】

 《ワークアーム》で得た試験データを基に、一から設計したDCD。

 《ワークアーム》とは全くシルエットが異なり、こちらはほとんど完全な人型となっている。装甲も従来のチタン合金製から隕石金属複合金製となっており、《ナチュラリー》の基礎はこの機体の時点で完成している。

 しかしジェネレーターは《ワークアーム》と同じ石油燃料を用いた型の為、機動性や積載能力、稼働時間は劣悪であり、ビーム兵器を使用することも不可能。

 実地試験とデヴァウルとの交戦データを採取した後、《ナチュラリー(Ⅰ型)》へとそれらを受け継ぎ、生産ラインを廃止。極短い期間のみ製造された機体だったものの、後に分岐発展していく基である《ナチュラリー(Ⅰ型)》開発の立役者となった重要なDCDである事は間違いない。




・DCD-β-0001 ナチュラリー(I型)


機体全高:14.9m


機体重量:90t


装甲材質:隕石金属複合金


動力:HHGハーフアンドハーフジェネレーター


武装:充電式ビームハンドガン 充電式ビームナイフ 


【概要】

 《プロトナチュラリー》から得たデータを基に、実戦用に再開発したDCD。

 《プロトナチュラリー》の基礎部分はそのままに、動力をHHGへと換装。低出力ながら遂にビーム兵器を搭載する事に成功し、稼働時間も大幅に改善され、デヴァウルと対等に戦う兵器として一旦の完成となった。

 地上用と宇宙用が開発され、人類の宇宙進出を助ける役目を担った後は、改良型である《ナチュラリー(Ⅱ型)》へバトンを渡し、生産ラインは廃止された。一部の機体は訓練生のトレーニング機や博物館の看板として現役を張っている。



・DCD-β-0002 ナチュラリー(Ⅱ型)


機体全高:16m


機体重量:40t


装甲材質:隕石金属複合金


動力:HHG


武装:充電式ビームライフル 充電式ビームブレイド 


【概要】

 《ナチュラリー(I型)》をベースに、装甲材質やHHGをアップデートしたDCD。

 技術進歩により隕石金属複合金の強度、重量は大幅に改良され、HHGの出力向上と重なり機動力はⅠ型と比べ物にならない程となった。ビーム兵器は遠距離武器でもデヴァウルを仕留めるに足る威力となり、宇宙コロニー開発を大きく進歩させた。

 OSの書き換えと最低限の整備で、地上と宇宙の両方で活動可能であり、生産ラインが整った現在ではⅢ型と共に多くの企業で採用され、稼働している。

 また、数々の企業産DCDのベースとなっており、政府軍重装DCDである《ハーダー》を始めとし、多くのDCDの祖となっている。



・DCD-β-0003 ナチュラリー(Ⅲ型)


機体全高:16m


機体重量:55t


装甲材質:隕石金属複合金


動力:HHG


武装:充電式ビームライフル 充電式ビームブレイド


【概要】

 ナチュラリーⅡ型と共通の装甲とHHGを使用しつつも、Ⅱ型とは異なるアプローチで開発されたDCD。

 M・S社が開発した可変DCDフレームである「ストラングス・フレーム」の技術を応用し、可変機構を持ったナチュラリーを設計する思想で開発された。M・S社と技術連携し、極力生産性と整備の容易さを損なわないような可変機構フレームへ仕上げる事で、可変機構を備えた《ナチュラリー(Ⅲ型)》が開発された。

 拡張性こそⅡ型に劣るものの、巡航形態へ変形した際の機動力はⅡ型を大きく上回る。変形時は他のDCDを牽引する程のパワーがあり、Ⅱ型や《ハーダー》との連携を行う事が想定されている。

 



・DCD-β-0003GF ナチュラリー(Ⅳ型)


機体全高:16.5m


機体重量:60t


装甲材質:隕石金属複合金


動力:HHG HHG接続補助ジェネレーター


武装:充電式ビームライフル 充電式ビームブレイド サンダーバード


【概要】

 《ナチュラリー(Ⅲ型)》のHHGを特注品のものへ換装し、出力を更に向上させたDCD。

 変形機構を持つ点はⅢ型と同じだが、ビーム兵器は充電式のものの他にサブジェネレーターと直結した大型ビームライフル、《サンダーバード》を装備している。サブジェネレーターはHHGからの余剰出力を蓄積する機能を持ち、「サンダーバード」のエネルギーだけでなく緊急時の予備動力としても扱える。

 現状政府軍のみに配備されているものの、元々パイロットを選ぶⅢ型よりも扱いが難しい点や、生産性の悪さから一般企業へ配備される予定は今後もないとされている。





・DCD-β-0003HE ナチュラリー(HERI仕様)


機体全高:16.3m


機体重量:48t


装甲材質:隕石金属複合金


動力:HHG


武装:充電式ビームライフル 充電式ビームブレイド 充電式ロングビームライフル


【概要】

 ナチュラリーⅢ型をベースにカスタマイズされたDCD。HERIに所属する隊で使用される。

 主な任務であるHERIの大型艦グラム、及びそれに付随する輸送艦などの護衛に適した改装が施されている。強度と通信機能を高めた長いロッドアンテナ、機動性を重視した小型ブースター、速度を確保する為のサイドスカートスラスターが大きな違いであり、兵装は扱いやすいものの他、遠距離砲撃用のロングビームライフルを装備可能となっている。しかしながら増加装備が機構に干渉する理由から、Ⅲ型でありながら変形は不可能となっている。

 操縦は同じナチュラリーシリーズの中でも容易な部類であり、これは「研究職の人員が緊急時に搭乗しても最低限の操縦が出来るように」というHERI特有の設計思想によるものである。戦闘可能な人員確保が難しいHERIではDCDに搭乗するパイロットの技量不足が問題となっているが、本機はその解決に繋がるものとして見込まれている。


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