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狂人三人組の面白い毎日  作者: KURA
彼等は楽しむ
6/61

ゲームをするならお金じゃなく命を賭けろ

こんばんはー。

KURAです。

こういう小説は徹夜テンションでやったほがいいと思い始めました。

実際どうでしょうねぇ。

「hello、金津兼字さんですね?」


鎖鬼は工場に入り、人影を見つけると話しかけた。

その人影とは金津と三人のボディーガードである。

そして、金津の口が開いた。


「……依頼主は誰だ」


「……あ? ……んー、女。名前は知らん」


「……チッ女なんていくらでも候補がいるんだよ……。ん? お前、見たことあるな。前に依頼した奴だな」


脳裏を指差して言う。

まぁ、不気味な画面を被っているため印象に残りやすいだろう。


「……うん、そうだね」


「そうだろ!? なら、金なら出すから俺を助けろ!」


「……んー、何億?」


最初から桁は億スタート。

さすが脳裏。

やることがいちいち汚い。

……ちなみに脳裏自身にはコイツを救うつもりなど毛頭ない。


「五億」


「……足りないな」


「十だ!」


「……桁が足りないね」


「百億だ!」


「オッケー、前払いね」


「……はぁ!? ……待て、一時間くれ」


「……いい?」


「いんじゃね?」


「……ん」


「だってさ、待ってやるよ」


二人から承諾を得た、脳裏は待つことにしたようだ。

そして金津は電話をかけはじめた。


そして一時間弱経つと、黒いスーツを着た男が工場に入ってきた。

そして、金津に近寄る。


「……コレを受けとれ。コレは百億積まれた車の鍵だ」


「オッケー。お疲れ様」


スーツの男から鍵を受けとると金津に銃を向けた。


「……なんのつもりだ」


「……え? 僕が約束を守るとでも?」


「外道め……!」


「あっはは、何とでもいいなよ」


今さっきも行った通り、彼に救う気など毛頭なかった。

ただ、搾ってみただけ。

前払いの時点でおかしいのだが金津は藁にもすがる思いでつかんだのだろう。

すると、鎖鬼が苦い顔をして、口を開いた。


「おいおい、詐欺師かよ。じゃ、ゲームでもするか?」


「……え? 何か持ってきてたっけ?」


「俺が良いものを持ってる」


コレだ、と鎖鬼が出したのはリボルバー式の銃。

所謂ロシアンルーレットをしようというのだ。


「……へぇ、やらせようか」


「おう、弾はどうする?」


「百億だから、一発抜こうよ」


「だな」


「……ん」


そう、やらせる(・・・・)

彼らはやる気はない。

やらせるのだ。

話はしないが聞いている鴉も、話の中心である二人も楽しそうに嗤った。

頭が弾け飛ぶ光景を想像して。


「ってー事だ。これ、頭の横で自分の頭をぶち抜け。一発空砲だ」


「……ふざけるな!」


金津はたまらず叫んだ。

それはそうだろう一発抜くのは日本等ではあまりない。

外国のスラムなどに行けば一発抜くロシアンルーレットがあるだろう。

確率は六分の一。

そして四人。

全員死ぬ可能性だってある。


「さぁ、誰からだ?」


「お前らからやれ!」


「……はい」


鍵を持ってきた男が自分のこめかみに銃口を当てた。


「さぁ、逝ってこい」


鎖鬼がそれを言った瞬間バンッと乾いた音が工場に鳴り響いた。

そして赤い鮮血も撒き散らされた。

当たり。

そして男は自らの血の湖に沈んだ。


「さて、次は誰がやるかい?」


脳裏は死体から銃を回収し、挙手した男に銃を渡した。

もちろん、リボルバーは回さない。

確率が変わるからだ。

だから順番通りに撃つしかない。

最初から決まった結末。

さて、二人めはどうだろうか。


「逝ってらっしゃい」


脳裏の言葉はかきけされた。

そして沈む体。

今度も当たりだったようだ。

残るは二人。

鴉は無言で銃を回収すると、ボディーガードの男に投げつけた。

そして、ジェスチャーで銃の形を模した手でこめかみを指した。

やれ、ということだろう。


「……神よ、救いたまえ」


祈ったあと、彼は頭をぶち抜いた。

文字通りぶち抜いた。

当たりだ。

ここまで三人連続大当たり。

そして脳裏は回収すると、金津に投げつけた。


「さて、やりなよ。運次第だけどね」


「……うあああああああ!」


叫びと共に引き金は引かれた。

ただし、鮮血は飛び散らなかった。

おお外れ。

けれど金津にとっては大当たり。

見事引き当てたのだ。


「おめでとう」


「こ、これで見逃して……え?」


祝福の言葉が後ろ(・・)から聞こえて、期待を孕んだ言葉はカチャリという絶望に塗りつぶされた。

安全装置がはずされた音だ。


そう、脳裏は後頭部に銃を突きつけている。

リボルバー式ではない、普通のマカロフ。

空ではない、実弾入り。

つまり、引き金が引かれれば百パーセント死ぬ。


「さようなら、金津兼字」


「だ、騙した……な……」


遺言は乾いた音で誰も聞けなかったが金津は倒れた。


「ヒャハハ! 相変わらず慈悲が無いなぁ。脳裏は」


「ん? お金貰ったけど助けるとも、見逃すとも言ってないよ、僕」


「ヒャハハ! お前、ほんっと性格悪いな~」


「うるさいなぁ。ついでに仕返しだよ」


「あぶねっ!」


マカロフを鎖鬼の頭に銃口を合わせて撃つ。

が、銃口が見えていたため、余裕でかわされる。


「さて、お金は誰が貰う?」


「じゃんけんだね」


『じゃんけん、ポン!』


勝者、鎖鬼。

ちなみに鎖鬼以外チョキで、鎖鬼はグーだった。


「課金が……」


「いや、お前レイヴンのお宝どうした」


「売ったけど無くなった」


「さすが重課金者。僕には到底理解できないよ」


「ま、今回は俺だからな」


「ハイハイ。さて、帰ろうか」


「おう」


そして三人は帰路につく。

帰りの運転は鴉だったと言っておこう。

えー、次の更新早くしたいですねぇ。

一個小説消しましたしねぇ。

スピードあげますよー。

それでは。

また今度ー。

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