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狂人三人組の面白い毎日  作者: KURA
彼等は楽しむ
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裏切りという日常

こんばんは!

KURAです。

え~最近これはコメディなのかと疑い始めました。

まぁ、主人公たちにとってのコメディって言ってますからね。

まぁ私も楽しく書いてますよ。

口と目が開いた仮面のようなものがついている覆面。

それを被った三人。

辛徒達だ。

三人の仮面はそれぞれ違っており、三人とも、奇妙な仮面になっている。

それが不気味さに拍車をかけているだろう。

そんな不気味な三人が真っ赤なベンツを運転している。

通報物だ。


「……なぁ、脳裏、武器は?」


「……ちょっとまってね~」


脳裏と呼ばれた涙頭。

そう、涙頭は脳裏と名乗っている。

この状態では。

そして脳裏は車体の中でなにかを探している。

そして、ふと顔をあげて。


「んー、銃一丁、ナイフ一個だね。しかも銃はマカロフ、弾は二十くらい」


「相変わらず微妙なもんが入ってんな。俺はナイフが良い。脳裏は?」


「僕は銃でいいかなー。どうせ鴉は持ち前の機械使うんでしょ?」


「うん。そのつもりだよ」


鴉と呼ばれたのは零。

零は鴉となのっている。

鴉は懐から筒状の何かを出した。


「なんだ? それ」


「高エネルギー砲」


「……何かまた物騒な物を……」


「燃費悪いけどね。一発限りのビームみたいな物だよ」


「へー。どうせ他にも隠し持ってるんでしょ?」


「当たり前」


楽しげに談笑する三人。

すると、ふと脳裏が辛徒を呼ぶ。


「……あれ、鎖鬼。お前アレ持ってきてないの?」


「……アレ? ……あぁ、俺の主武器のことか?」


「そうそう。君色々な武器使えるけどアレが一番得意じゃないか」


「一番ってほどじゃないぞ? 大体それくらいは使えるし。だが、一応それなら持ってる。で、脳裏は?」


「あったりまえじゃん。持ってるよ」


「やっばな。さて、もうすぐだ。この先のホテルに泊まってるらしい」


「皆殺し、だろ?」


「当たり前」


若干ドリフト気味で止まる車。

そして奇抜な三人が車から出てきたので少しざわついている。

脳裏は周りを気にもとめず、銃を取りだし、銃口を上へと向けた。

そして、空に張り巡らされている電線を撃ち抜いた。

騒然となる周囲。

そして、静寂に満ちた空間は一人逃げた瞬間崩れ落ちた。

そりゃ銃を持っているのだから誰しもが逃げるだろう。


「さて、うるせーのもいなくなったし、遊ぼうか」


「何人か捕まえようかな」


「……フフッ」


三人は別れて、ホテルへと入っていった。

皆、単独行動。

まぁ、三人で行動する場合もあるのだが今回は別れたようだ。


そして鎖鬼は、ホテルの一番上まで階段を駆け上り、すれ違う客は頸を切り裂いて殺した。

まぁ、そのせいで転がっていく死体で脳裏や鴉達が迷惑したのだが。


「ちょ、鎖鬼! 死体転がってくんだけど!」


「おぉ、すまんすまん」


「って言いながらどんどん殺していくのをやめろ!」


「って、あぶねっ! これ、鴉だろ! あぶねぇじゃねぇか!」


「……自業自得」


下から飛んできたエネルギー砲、所謂ビームをギリギリで避けた鎖鬼はその後も駆け上がって最上階までたどり着いた。

しかし残念ながら最上階に金津兼字は居ない。

けれど見つけた者は全員殺す。

何故ならここに居たから。

罪悪感何て感じない。

今が楽しいんだから。


「た、助けて……。この子だけは……」


「んぅ? 良いだろう。でも、このコインを弾いて裏が出たら、な。ほらよ」


子供を抱いて鎖鬼の足にすがり付く女性。

鎖鬼は慈悲を見せた。


訳ではなく、ただの気まぐれだ。

ただ、感動したとかではなく、ただあくまでもコインに命を賭けるのも面白いと思ったからだ。

だが中々不利な賭けだ。

女性は自分の命をペットして、子供の命を得ようとする。

鎖鬼は失うものがない。

ディーラーみたいなものだから。


「さぁ、弾け。願いを込めて、な」


女性は必死に裏が出ろと願いながらコインをはじいた。

そして、床に落ちたとき、コインは。


女性の願いも虚しく、裏は出なかった。

じゃあ表が出たかって?

それも違う。立ったのだ。

コインが。どれくらいの確率だろう。

コインがたまたま立つなんて。


「……こ、これは……」


幸運かもしれないこのコインが立つという現象を女性はただただ怨んだ。

辛徒は裏の時に救うと言ったのだから。

だが辛徒は浮かない顔を浮かべている。

そして唸って、頭を掻いた後、喋り出した。


「さすがに立つとは思わなかったな……。……こうしよう! お前らは見逃してやろう。こんな奇跡を起こすんだ。見逃すのも一興だな。あ、俺の事を広めたりなんかしても良いぞ。もう手遅れだ」


彼は結構有名。

まぁ裏の世界や、警察とかでは、だが。

なので今さら広められても困りはしないのだ。


そして、鎖鬼は階段まで親子を連れていくと、大声で叫んだ。


「今から降りる親子を殺すなよ! 俺が見逃したんだから!」


「わかったー」


「……」


一人から返事が来た。

わかったということだろう。

そして、女性の方へ向き直る。


「ま、今日は運が良かったな。宗教にでも入ってんならその神さんに感謝しな」


「は、はい。ありがとうございました……?」


「ははは、殺されかけた奴がお礼はねぇだろ。じゃあな。二度と会わないことを願いな」


そして鎖鬼は部屋をまたこじ開けてはいっていった。

すると、今度は少々太り気味の男が命乞いをしてきた。


「た、助けてくれ! 金なら出す!」


「……そうか」


「た、助けてくれ……ゴフッ……」


鎖鬼はニコリと笑い近づいて行ったがそのまま、ナイフを右胸に突き刺し、捻って傷を広げた。

そうすることにより、男の肺がやられかけているようだ。

血を吐いた男は助けてもらえると思っていたようで、希望の満ちた表情から、絶望に満ちた表情へと一変させた。


「……んあ? もしかして助けてもらえると思った? ねぇ思った? ヒャハ! 助けるわけねぇ~じゃん。今さっきのは気まぐれ。あとさ、俺そこまで金に困ってないんだよ。その表情良いね。見飽きる程見てきたけど」


そして、鎖鬼はそのまま、男を持ち上げて窓の所まで移動した。

そしてガラスを殴り割り、男の首を持って外に吊り下げた。

鎖鬼は下を見て、今さっきの親子がもう逃げていることを確認したので、話し出した。


「さぁ、お別れの時間だ」


「……っ! ……っ」


男は必死に首を振るが、もう鎖鬼のなかでは死ぬことが決まっているようだ。


「それじゃさよなら」


そして、落とす……前に鎖鬼は良いことでも思い付いたのか、叫んだ。


「おーい! 脳裏! 窓から顔だしてこっち見てみろよ!」


「……ったくなんだい?」


五階下くらいから脳裏が顔を出そうとした瞬間鎖鬼は手を離した。

そして落ちていく男。

顔を出す脳裏。

まぁそりゃ当たります。


「なんだ……よ? グギッ! あ、ヤバッ!」


上半身が出ていて、男の重さで体が回転し、落ちかける。

だが窓枠を掴み、落ちなかったようだ。

だが男はそんな体力もあるはずもなく、落ちていった。


「殺す気か!」


「アッハハハハハッ! ヒー、ヒー、面白すぎる……フッフフッフ……ヤバ、我慢できない……アッハハハッ! お腹……痛い……」


「いつか仕返ししてあげるよ!」


憤怒の表情で窓から部屋に入る脳裏。

それを見て死にそうな程大爆笑をする鎖鬼。

普通だと、裏切りと認識されかねない行動だが、これは三人にとって日常茶飯事なのだ。

そしてそれの仕返しするのも日常茶飯事である。


そして、笑い終わった鎖鬼はふと、ホテルから出ていく車が目に入った。


「……ん?」


気になった鎖鬼は懐から特別望遠鏡二倍から五百倍まで(鴉の作品)を使い、車を見る。

すると、脳裏から見せて貰った金津らしき男が乗っているのが見えた。


「……脳裏!」


「なんだよ!」


「あの車、金津乗ってねぇか?」


「……待って。……だね。降りて追いかけようか」


「だな」


さして二人は階段を急いで下り、ベンツに乗るともう鴉は乗っていた。


「早すぎね?」


「そりゃ僕は君達よりも早くアイツを見つけたからね」


「……まぁ追いかけようか」


脳裏が仕返しをしないのは今は依頼が最優先だからだ。

猛スピードでベンツを運転しだす鎖鬼。

明らかに危険運転だが、思いっきりぶつかってスピードを落とすことはない。


まぁ、追い付くわけだが。

金津を乗せた車はある廃工場に入っていった。


「……また、よくあるような……」


「だね。ま、こちらとしても都合が良いしね」


「まぁな」


そして鎖鬼達も入っていった。

ふざけたりもしてますけど面白いですかね?

まぁ主人公達にとっては楽しそうに書けたと思いますが。

さて、それでは今回も終わりです。

それでは皆様、さよなら!

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