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詩 『背中合わせの恋』 3部作 +  『背中越しの恋』より

何気ないひととき

作者: 藤乃 澄乃

君が階段を駆け上がってくる

駅前の噴水の縁で

僕は時間より少し早めに

本を読んでいる


君が駆けてきたことに

気づかないふりをして

読み続けている


わざと後ろから

僕に目隠しをする君


知らん振りを

白々しく答えると

ちょっとふくれてみせる君


僕が慌てると

いたずらっぽく笑う


僕が読むのをやめた本を

今度は取り上げて

白々しく読む君


顔を見合わせ

大笑いする僕等


そんな何気ないひとときを

何よりも大事にしたい


日常なんて

いつ何時壊れてしまうかもしれない

だから今を


この今を

何気ないひとときを

大切に過ごしたい


さあ

今からどこ行こっか?




お読み下さりありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 素敵な日常でした^_^ そうっと背後から近づいたんでしょうね。 可愛らしい。。。 素敵なお話を垣間見れて、私もしあわせな気分になりました。ありがとうございます^_^
[良い点] 短文だけで 情景を思い浮かばせる手法は、 藤乃さまの『伝家の宝刀』 といったところですかね(^^) こんなシチュはあるあるですけど、 そんな日常を想起させるのは、 なかなか難しかったりし…
2017/12/07 11:13 退会済み
管理
[良い点] 澄乃さん、気に入ったので何回か読みに来ました。 とても良いよ!!良い詩だと思う。澄乃さん、この詩を短編小説にすれば良いんじゃないのかな?この詩をクライマックスに持ってきたら良い…
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