素直な心、素直な声。
素直ってなんだろう。
そう考えて僕は誰かに言葉を求めた。
素直っていうのはね。
自分らしくあることだよ。
誰かはそういった。
自分らしく生きていたら。
それは本当に素直なの?
そう問うた僕に、
君は笑ってこう言った。
僕の話に耳を傾けて
聞いてくれる。
それだけでも素直なんじゃないかな。
なんて、笑って言った。
僕は素直ってなんだろう。
そういつも考える。
自分の言葉を、
自分の思いを、
誰かに押し付けるだけなら。
きっとそれは、わがままなんだ。
だから僕は覚えたんだ。
君がしてほしいこと、
そして僕がしたいこと。
同じだった時に、
してあげられること。
それが素直さなんだって。
だけど、君のさよならって言葉を
僕は、受け止められなかったよ。
素直じゃないから。
君のさよならなんて、ほしくないから。