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鬼頭  作者: ぐれー
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鬼豆

みなさんはとても大きい木造建築の屋敷と聞いてどんなものを思い浮かべますか。


雰囲気としてはなんというか自然そのものというか、神秘的なものをイメージすると思うのです。

まさにそれ。

とても大きく、恐ろしく、神秘的で、近寄りがたい。



「ひええ・・・でっかいなあ。」

なんというか、入りたくない。

見るだけで十分。


「おいおい、待ってくれよ!僕を中においてくれよ!」

こいつの存在を忘れてました。

「いいじゃない、もう目の前なんだから自力でいけば?」

「まだ自力じゃ動けないんだよー。屋敷にいれてくれればいいからさ!」

「えー。」

「お礼もするから!」

「是非やらせてください。」



とりあえず玄関まで。

勝手に入るのは・・・まずいよね。さすがに。

「こ、こんにちはー。誰かいますかー。」

返事がない、ただの空き家のようだ。

「誰もいないようですが。」

「んー、いるけど隠れているんじゃないかな。」

「ええ・・・なぜですか。」

「いろいろあるんだよ、きっと。」


そういうものなんでしょうか。

とりあえず笑い袋さんを玄関に置いて帰ります。


「あ、そうだ。お礼は?」

「んんん?そんなこといったっけ?」

コノヤロウ。


「冗談だよ冗談!そんな怖い目で睨まないでくれ。

 じゃあ、ほら。」

とかいいながら、笑い袋さんは跳ねながら(もう動けるそうです。)こちらに近づき袋のひもを緩めて中を見せてきました。

といっても、中身は真っ暗で何が入っているのかわかりませんが。

「手をこのなかにいれろと?」

笑い袋さんは上下に揺れて、頷きを表してます。



なんというかこういう罰ゲームあった気がします。何が入っているか分からない箱の中に手をいれて中身がなんなのかあてるゲーム。

いざやるとなると怖いですね。


まあ、この小さな袋にそんな危ないものが入っているとは思わないので意を決して手を中にいれます。

指先に固いものが触れました。

勢いよく取り出します。



「・・・丸い」

球体のものが入ってました。

色は透明感のある緑色。


というか、危ないものが入っているわけないでしょーとかそこらへん振りだったのに予想外でした。


「その豆は持っておくと、便利だよ。」

「豆?」

「豆。」

「便利とは、どんな風に?」

「んー。すぐにわかるよ。」


なんというか、贈り物のようには思えない。

ゴミを受け取った気分です。


とりあえず、受け取っておきますが。


「じゃ、今日はありがとうね。」

笑い袋さんが締めます。


「あ、はい。それでは。」


なんというか締まらないまま家に帰ります。

そして、山登りしたせいかそのままベッドに真っ直ぐ向かいバタッと倒れて。


寝ます。

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