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青の匂い、君の声  作者: Kai
波の音、君の声
4/7

3.5 ノート

彼を見つけて近づいたときカシャと音が鳴って物が散らばった

「もーなにしてるの」

なんて声をかけて拾うのを手伝った。

日向くんは

「お、おとしちゃって、」

なんて言いながら焦って拾っていた

場違いかもしれないけど、

綺麗なギターだなぁなんて思った

拾い終わった後、彼は

「お礼に」とか言って財布を取り出してお金を渡そうとしてきた。

一瞬何が目の前で起きてるのかわからなかった、

私は咄嗟に言ってしまった

「私お金をもらうために手助けしたんじゃないよ」

って、なんかちょっと友達になれたかと思ったのに

そんなこと考えてたらなんかちょっとむかついてきて

「お金が欲しいやってると思ってたの?」なんて意地悪を言った

彼は僕は焦っていた。反射みたいにごめんなんて言おうとするから、

「謝って欲しいわけじゃない」と遮った

彼があまりにも困った顔をするから面白くなってきてなんだかわらえた

こっちを見た彼がきょとんとした顔をするから余計に笑えてきた

そうだ、いいタイミングじゃん。と思って私は言ってみた

「もしお礼がしたいならさ、私のために一曲弾いてよ」なんて

彼は小さい声で、「よし」なんで言って体制を整え始めた。

本当にまっすぐな人だなと思った

せっかくなら、と

「歌も聴きたいなんて言ったらどーする?」

言ってみた、彼は驚いただろう、なんたって私は彼と初めて話した日よりも随分前から彼の音楽を聴いていたから。

だから私は彼が歌うことを知っている。

脊髄反射で彼はもちろんと言った。そのあと小さな声で「まちがえた、、」なんて言っていたけど、私は気づかないふりをして存分に彼の歌を堪能した。

思いがけず私のやりたいことノートに一つチェックがついた

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