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作中で取り扱った、通称ヘリスト被害に遭っていると思い込ませる手口に関する解説です  作者: フランスのセクトは破壊的カルトと同じ意味合いらしい
3/4

解説3

解説4は10分後に投稿します。

 この問題を理解して頂く為には、警察の実態を知って頂く必要があります。


「県警批判をしたら仕返しにワナにはめられかけた」 元産経記者の経験した「警察の怖ろしさ」 デイリー新潮 2024年06月27日


 このオンライン記事の中で凄い事が書かれています。

 被害者は元産経新聞記者で警察ジャーナリストでもある三枝(さいぐさ)玄太郎(げんたろう)氏です。

 どんな被害に遭ったのか、物凄く簡単に書くと。


 県警交通部長が自身の批判記事を書いた三枝氏を逆恨み。

 記者が気を抜く国政選開票当日を狙い、交通部長が警官二名(うち一名は警部補)に命じて記者をパトカーで待ち伏せさせ、支局を出て車を運転すると停車を促し、飲酒運転しただろうと因縁を吹っ掛ける。

 ところが記者は飲酒していない為、検査しても何も出ない。

 謀略に気づいた三枝氏が「T部長の仕業だろう!」と叱りつけた。


 まさか交通部長がそんなことを?と疑問に感じた人た、甘いです。

 警察にはこの手の幹部の私怨による嫌がらせ事案、掃いて捨てるほどあります。

 寧ろ幹部ほど、階級が高い人間ほど、根性の腐ってる奴が多いです。


 県警本部の部長の階級は、通常、警視正か警視長です。

 警察官採用試験に合格して、巡査を拝命した警察官が昇ることのできる最高階級が警視長であり、警視正も事実上の最高階級に当たります。


 警視長は定年時に昇任するか、あるいは、定年の前年、前々年に昇任できるかという階級の為、警視正が事実上の出世競争の「あがり」です。

 そういう事実上の最高位にある幹部が、私怨から「逮捕して社会的に抹殺して来い」と指示を出すのが、現実の警察なんです。


 田舎の県警で刑事部長が土地の有力者から依頼されて、その有力者の身内の犯罪を隠蔽した、だなんて話は、昔からよく聞く話で、鹿児島県警で露見した刑事部長による大規模署長時代の性犯罪隠蔽疑惑なんかは、氷山の一角でしかありません。


 呆れた話ですが、この種の、警察幹部とツテやコネのある人物が、依頼して警察に犯罪を揉み消させる、警察組織を動かして悪さを働かせる、というのは、警察不祥事のよくあるネタなんです。


 警視や警部が指示を出して、市民に嫌がらせをする、パトカーや警察官のつきまといをさせるなんて話も、実は珍しくも何ともないんですよ。

 口裏合わせで隠蔽出来ますし、そもそも、その手の不正を働いても、表に出ることは原則、ありません。

 それを理解した上でやっているのです。


 私が執筆した小説の中では、三武中央警察署生活安全課長の田中清政警部がやったと書かれていますが、普通は、ヘリスト被害を受けていると思い込ませる為に、警察ヘリを動員したアンカリング=ガスライティングまでやるとやったら、最低でも、警察署長か、警察本部の部長あたりが指示の黒幕じゃないとやれないと思います。


 少なくとも課長が無断(独断)でやれる芸当ではありません。

 また、対象者を精神障害者にでっち上げる目的で、ヘリスト被害に遭っていると思い込ませようとすること自体、普通は行いません。


 警察がここまでやるとなると、不祥事の露見で警察官僚の経歴に墨がつき、懲戒処分を受け、警察庁にも批判や非難が集まるような、かなり大型の案件であるとか、相当な問題に限られます。


 あるいは、県警本部の部長級が動いている、ということになりますので、やはりかなり大きな案件である可能性が高いものと考えられます。


 大規模署の署長は階級が警視正なので、このクラスの人物が動けば、そのような被害が生ずる可能性は十分あり得ると考えられます。


 警察が不正や不祥事隠しの為、対象者を統合失調症にでっち上げ、社会的に抹殺する目的で、ヘリスト被害に遭っていると思い込ませようとアンカリングする行為も含め、悪質なガスライティングに及ぶことは実際にありますが、その場合、警察上層部の意思で行われている案件であると考えて、まず間違いありません。


 勿論、警察に依頼し、このような行為を実行させられる組織や団体、例えば警察官僚や警視以上の警察OBが多数天下る大企業、強力な政治力を持った宗教団体などが首謀者であるケースは、当然、あるものと考えられます。


 私が執筆した小説に関しては、こちらに該当しますね。

 だからこんな異常なことが実行可能だった、というだけの話です。

 本当に被害に遭っている人は、何らかの事情があるということです。


 ただし、2024年に大問題になった、鹿児島県警内部告発事件(ウィキペディアで使用されている事件名です)を見ればわかる通りで、県警本部長による犯罪隠蔽に警察庁まで出張ってきて加担し、処理して有耶無耶にしてしまった事実が示すように、警察官僚や警視庁・道府県警の幹部の不正の揉み消しを隠蔽する程度の事でも、ここまでの事が行われています。


 ですので、かなり大きな案件だと言いましたが、実際には、警察官僚や警視庁・道府県警幹部の自己保身の為、事件の揉み消し等をした不正を隠蔽する為という程度の事でも、これだけの異常なことを平気でやる可能性のある組織なのだ、ということは、理解しておく必要があります。


 懲戒処分が嫌だ、経歴に泥を塗られるは嫌だ、自分が手を染めた犯罪の揉み消しが表沙汰になって処分されるのが嫌だ、たったそれだけの理由で、組織を動かしてここまでの事を平然とやってのけるなど、私には理解不能な感覚ですが、権力を握ってしまうと、感覚が狂ってしまい、人間はこういうことを平気でやってしまうのかも知れませんね……。

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