第4章 そこに人があったから
―――――――――――――いや、もう1人いる。
生きている人間が、もう1人。
「父さん!!」
「まさか、お前がこの仕事を頼まれたとはな。でも・・・・、」
「お前の仕事は・・・・・・、」
「・・・・・・もう無いよ。」
父さんは死体からナイフを抜いた。
「俺が殺しておいた。」
死体からたくさんの血が出ていく・・・・・
「な、なんでだよ!何で父さんがここに!?」
しかし、父さんは質問に答えなかった。
「・・・・こないだ政治家6人を殺して捕まったやつがいただろ。」
「そいつなんだよ。」
「誰だよ!、誰がだよ!?」
「俺たちのリーダーだよ」
「俺の幼なじみでな、昔、仕事で失敗した時、
ライバルを全員殺してくれたんだよ。
それから・・・俺はあの人に憧れた。そして始めたんだよ。
この仕事を・・・」
はっとなった。今日の仕事の内容・・・・
―――――――――――ここでやるしかないんだ―――――――――――――
俺はナイフを握りしめた。
「あの人はもうすぐ死刑執行を食らって死ぬ。でもあの人は最後にこんな言葉を残した。
知ってるか?彼が取り調べ・・・うっ」
俺は父さんの心臓にナイフを刺した。しかし、父さんは話を続けた。
「知ってるか?彼が取り調べの時に言った言葉。」
「それはな・・・・」
俺はナイフを抜いた。
「―――――そこに人があったから――――――だよ」
そういうと父さんは床に倒れた。
―――――――そこに住んでいる人間を、全員殺してください。
手紙には、そう書いてあった。仕方ないんだ。
「ごめんな、父さん。これは仕事なんだよ。」
そう言って、俺は部屋をでた。
ん?まてよ・・・?
――――――――そこに住んでいる人間を全員殺せ・・・?
――――――――そこに住んでいる人間を全員・・・・?
――――――――そこに住んでいる人間・・・!!
衝撃が走った。玄関を出た。そして、甦ったのだ。
――――――――――ここで過ごした、幾つもの日々を・・・・
「母さん・・・・・!」
俺は家の中に入った。
そこには、昔のような日々が広がっていた。




