第2章 仕事
俺はそれから仕事を忠実にこなした
仕事は簡単だった。
まず依頼を受け、殺しをし、その血を持っていって報酬を受け取る。それの繰り返しだった。
スリルもあり、報酬は俺のボーナスの3倍もあったからもうこの仕事を止めることができなくなった。
あの時家に入ってきた黒マスクの男にこういわれた。
「あなたの父がなぜ政治家になれたと思います?」
「・・・・・」
「あなたの父は・・・・・・・・・・・・私たちの同業者だったんですよ。」
「え!?」
「じゃないと無理でしょう。父子2代で酒を飲んで暮らすなんて。」
そういえばそうだ。酒を飲んで暮らすなんて、そうとうすごい地位をもたないと
無理なはずだ。かっといって政治資金に手をつけていたとしても、
毎月400万も仕送りをしてこれるはずがない。
『他の政治家はどんな汚い手をつかっても、金を手に入れようとしました。
でもあなたの父は違った。「どうせ国の資金に手をかければ捕まる。
同じく捕まるのなら私はこっちで捕まりたい」こう言っていました。わかりますか?この意味が。
あなたが政治家を続けるなら、いずれは罪を犯さなければなりません。同じく罪を背負うのなら
表の世界よりも裏の世界で働いた方がいいってことですよ。」
同じく罪を犯す。――――――この言葉に俺の心は動かされた。
ずっとこの仕事をしたい。そう思った。あの依頼が来るまでは―――――
―――――第2章 仕事―――――
―――――――俺は今、あるドアの前に立っている。
最後の仕事をするために――――――




