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一生のパートナー

「まあそんなことは良いとして、自己紹介しましょ!」


謎の少女は俺が作ってしまった重たい空気を変えてくれた。


(俺の尻拭いさせてしまった…)


「私はベルソナリン・カロナッタよ。

会ってすぐだし、覚えづらいと思うから『カロちゃん』って呼んでね」


(カロちゃんか…)


「お…俺は古山 凪。迷惑かけちゃうかもだけど…よろしく…」


「よろしくね。凪!」


その子は俺に笑顔で返してくれた。


(さっきあんなに俺言っちゃったのに…)


俺の中には罪悪感があった。

そんなことも気にせず、カロちゃんは話し始めた。


「あと言い忘れてたんだけど…」


「な…なに?」


「私はこれからあなたのパートナーだから」


「え?どういうこと?」


「簡単に言うと、一生あなたと一緒に居る者よ」


「え…えぇぇぇ」


俺はこのカロちゃんという、浮いている少女と暮らすことが決まってしまった。


(さっき言い過ぎたばかりなのにやってけるかな…)


俺がそう考える暇もなく、カロちゃんは話し始めた。


「じゃあこの山の説明をしてもいいかしら?」


「うん…お願い…します」


「敬語じゃなくていいわよ。パートナーなんだもの」


「うん…わかった…」


「気を取り直して、まずこの火山は、凪が管理するものいや【島】よ」


「島…?」


「そう。島」


「これ?本当に島なの?」


モニターには外の景色が映っていた。

映っていたのは、あお一色いっしょく

それだけだった。


「島よ。噴火をしてあなたが広げるのよ」


「え…めんどくさそう…」


「めんどくさいとかそういうのじゃなくて、これはあなたの使命なの」


「使命?ってことは俺…やらないとやばい…」


「そういうことよ」


「マジか…」


「でも楽しくないわけじゃないと思うわ」


「なんで?楽しいわけがないじゃない…」


「まあまあそう思うのも、わからなくはないわ。

まああとにも説明するけど、ミッションがあるの」


「ミッション…?」


(まるでゲームだな。この世界)


「そうミッション。ミッションを達成すると噴火ができるようになるの」


「へぇ…正直あのモニターの方が…」


俺は小さくつぶやいた。

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