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ターゲットの身辺調査+意外な事実も判明したところで、具体的な方策を考える。
ふわふわは不思議そうにふわふわする。
『人間とは難しいものであるな。お互い好き会っているのに、心が読めないせいで付き合えないなんて、愚かであるなあ』
「この虫はどの立場からものを言っているんだ……?」
まずはシンからとっておきの提案をする。
「ああいう素直になれないタイプは、ドキドキトラブルを起こして急接近させるのが王道のやり方だな」
『おお、そうねそうね。よく小説やまんが であるあれね』
吊り橋効果的なあれだ。
トラブルを乗り越えたカップルは急接近し、愛の言葉を交わす。
『それで? どういうトラブルを起こすのよ』
「まずは、セッ●スしないと出れない部屋に二人を閉じ込める」
『神父辞めなさい』
即物的すぎる考え方だ。
『だめよだめ! 絶対反対!! そういう男が、女性を悲しませるのよ!!』
『けれど、恋愛なんて交尾のためにするものであるぞ?』
「そうだそうだー」
なんと、ふわふわまでもが賛成してしまった。
ユウナは絶対に反対だ。
何か他に良い案はないのかと考え込む。
一つ、案が浮かんだ。
けれど、それはシンにとっては少々過酷な案だ。
だが、違う案が全く浮かばない。正確にいうと、シンの荒っぽい考えに引っ張られてそれ以外の案が浮かばない。
『……えええい!! 二人を閉じ込める!! それでいこう!!』
「やっぱりセック●しないと出られない部屋か」
『違う!! ただ閉じ込めるだけ!!!』
二人はひょんなことから閉じ込められる。
きっと、いかにして脱出するかを二人は話し合う。
そのなかで、二人の思いは通じ合い、解放されたときにはラブラブカップルに!
ではさっそくやってみようと、ユウナとシンは閉じ込める方法について、あれこれ話し合うことにした。