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学園の日常その1

ちょっと短めかも

放課後、ミオナ先生の研究室に向かった。


扉をノックし「入っていいよ」と声が聞こえたので入る。


研究室にはプランターに入った植物がずらりと並んでいた。


「これは?」

「私はね、魔法と植物の成長についての研究をしているの。例えばこんな風にね」


そう言ってミオナ先生はある植物に魔力を流す

すると魔力を流された植物はどんどん巨大化し、花が咲き、そして枯れていく


「魔力を流すと植物の成長が早くなるのよ」

「ほかにもね」


そういって取り出したのはオレンジ色花が咲いた植物が入ったプランター

「これが元の色、そしてこれが魔力の品種改変によって作られた同じ種の花」

「おぉ~」

もう一つの方は花が青色だった。


「私はこれを利用して食料を増やせるのかどうか研究したりしてるのよ」

「先生すごいね!」

俺がほめると先生は「へへ」と照れ笑いをする



「アルト君もやってみる?」


そう言ってまだ芽が出たばかりのプランターを持ってきた。


「うん」


俺は芽に向かって魔力を流す

すると


ゴゴゴゴゴゴゴ・・・

メリメリメリ・・・


とえげつない音を出しながら芽が巨大化し、プランターが破裂する


俺は魔力を流すのをやめ、チラッとミオナ先生の方を見る


「アルト君、大発見だよ!」

「え?」

「一気に膨大な魔力を流すことで成長が早まるのではなく、巨大化するのね!」


そう言ってミオナ先生はメモを取り出し記録する


「それにしてもアルト君は魔力量が多いね」

「親にもよく言われます。先生として君の成長が楽しみだよ」



俺はその後、破裂したプランターを片付け、その場を後にする




その日の夜、えげつない疲労感が襲ってきた。

たぶん植物に魔力を思いっきり流していたからかな?

アルトはその日から魔力を大量に使わないように心掛けるのであった








7月、夏休みも近く、成績が発表される頃


「すげぇなアルト!1位を全取りしてるぜ!」アポロが腕で小突いてくる

「それに比べてジャンディは・・・ププッ」



「うるせぇな、勝手に人の成績表を見てんじゃねぇ!」


ジャンディは魔法は優れている者の学力が低く、総合成績ではあまり良いほうではない


「お前はどうなんだよ!」

ジャンディがアポロの成績表を奪い取る

「あっ」


アポロの成績表はジャンディよりも悪かった。


「アハハハハ!お前俺より低いじゃねぇか!」



「ふふ、どんぐりの背比べだな!」


「「黙れ」」


「何故あたしが2位なのよ!」

いきなり目の前に現れたのは角が生え尻尾がある悪魔のゾニイ・アルファ

大陸の反対側にあるアルファ国の魔王の娘である

アルファ家はその強さと保有魔力量から魔王の中でもトップクラスを争うレベルである


「1位は誰なの!」


俺は黙っていようと思い、2人に静かにしろとジェスチャーを送る


「1位はこいつだぜ!」

アポロの野郎が口走りやがった

「おい馬鹿野郎!」

「知らねぇよ、俺たちを馬鹿にした罪だ」


「あなた、名前はなんていうのよ」

「あ、アルトです・・・」


「そう、なんであなたみたいな無名の奴がトップなわけ?」

「知りませんよ」

「知らないじゃすまされないの!私はねあの名高いゾニイ・アルファよ」

「でも負けたのは事実でしょ?」


こちらもアルト・ジューデンだ!と名乗りたかったが馬鹿にされるだけなので控える。

これも父のせいだ


「調子に乗りやがって!」

ゾニイが戦闘モードに入ろうとしたときであった

「そこまで!」


先生が間に入ってくれた


「ゾニイ、あなたが負けたのは事実です。2学期に勝てばいいでしょう。それにここで暴力沙汰を起こせばあなたはアルファ家の名に泥を塗ることになりますよ!」


「ぐっ!」


ゾニイは怒りを抑え、自分の席に戻る



その後アポロがひどい目にあったのは言わなくてもわかるであろう




「う~ん」


ミオナは自分の研究室でアポロがやったように植物に魔力を込め巨大化させようとするが、一向に大きくならず、成長が加速するばかりであった


「ゼェゼェ・・・」


こんなに全力で魔力を出したのに何故・・・?


もしかしてアルト君の魔力量は私の想像を超えるほど大きいのでは?

余裕そうな感じだったし・・・


アルト君について少し調べる必要があるわね














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