表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/38

魔王会議

3日目、ついに魔王会議の日となった。

転移魔法陣があるなら当日でいいやんみたいなことを思ったのだが、魔王は会議内容だったりで前日ぐらいから忙しくなるのでいろいろと時間が必要なそう。


ちなみに自分はナスとジャガイモをプランターに植えるために一回帰還させてもらっている。


馬車で魔王城まで向かう。

魔王城は立派に作られており、異様な雰囲気を放っていた。


馬車が魔王城に着くと、イスタニックの者たちが寄ってきて案内を始める。


魔王城の廊下はとても広く、彫刻がずらりと並んでいた。

スゲー彫刻だなと思いながら彫刻をよく見ると


ガーコイルだわこれ


生きているガーコイルが均等な感覚で並んでいる。

自分の城にはガーコイルがいないので初めて見た。




大きな扉を開けると

そこには各魔王が座っていた。

女2、男4といった感じだろうか、大魔王と父さんを入れて合計8人となる

魔族にもいろんな種類がいて吸血鬼だったり巨人がいた


父さんが席に座る。俺はその横の席に着く。


「全員そろったみたいじゃの」


バンと扉を開いて出てきたのは大魔王であるイスタニックである。


その口調からは信じられないほどの魔力を感じる。

それでは魔王会議を始めようかの



そこからは自分の領地のことであったり、周辺の人族の国の話。魔王の国同士のいざこざの解決などであった。


魔王会議が終わると食事会へとなる。


食事会では必ず席に座る必要はなくバイキング形式の料理である。

食事会で魔王同士の交流などを行ったりする。


俺が食事をとり食べていると


「ねぇあんた、私と勝負しない?」

「へ?」


いきなり金髪ポニーテールの少女から声をかけられた。年は一個上かな?

そう思っていると腕をつかまれ外の庭に連れていかれた。

その後ろか執事のコマダさんがついてくる


俺は木刀を彼女から投げられた。

それじゃ勝負よ!

俺はわけもわからず木刀を振り回したがあっさりと負けてしまった。


「あんた弱すぎるわ!どこの国よ」

「ジューデンだよ」

「あ~あの無能な魔王がいるところね」



「無能って・・・ところで君の名前は?」

「私?ミソラよ。雑魚はなんていうのよ」

「アルト。アルト・ジューデン」

「ふ~ん。まともに剣術を習ったことはあるの?」

「一度もない」

「それじゃ教えてあげる!」


それから一時間みっちりと剣術についてミソラから教えてもらった。

地獄だった。

そしてご飯を食べようと席に戻ろうとすると肩をガシっと何者かにつかまれた。


気配も無くだ。俺はゆっくりと後ろを向く。そこには大魔王イスタニックの姿があった。

イスタニックは俺と同じ黒髪だ。


「な、なんでしょう・・・」


本人は笑っているのに威圧感がすごい


「アルト・ジューデン君だな?君は父親と違い魔術などの勉学に興味があるそうじゃが」

「はい。魔術にとても興味があります」

「そうか、そうか。今の父親は無能じゃ。お前には期待しておる。絶対に父親みたいになるなよ」

「あっ、は、はい」


どんだけ父さんは無能なのだろうか。すべて姉に任せたい気分である姉は天然でぼーっとしている部分がある。と言うかなぜ俺が魔王の跡継ぎなんだ?おかしいだろ!女の魔王がいるじゃないか!

俺はぶつけようのない怒りを抑えながら肉にがっついた。






「うむ、あ奴は姉とは違いしっかりした目をしておる」

「ジューデン家は戦えてもバカが多いですからね。あの子は唯一の文官派ですから期待です」

「そうじゃ。それにジューデン家の長女はぼーっとしすぎなのじゃ」




エルアト王国は着々と準備を進め、国境に軍を張り付けていた。

これを確認した魔王軍側も軍を国境に配置。

両国の中で緊張状態が続くことになる


これに対して現魔王であるイリノのは大した影響はないと考えており、もし戦争になっても自分自ら出陣して殲滅する気でいるようで、まともな軍会議すら開かなかった。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ