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 魔王会議へ

ゆっくりとベットで本を読んでいた時


コンコン


「アルト様いますか?」


リンが来た

「いますよ」


「アルト様。魔王様がお呼びです」


魔王である父が俺に用があるとか珍しい。

世話をしてくれるのはリンか母さんなので父さんとはほとんど話さないし出会わない。


俺は部屋から出て父さんの執務室に向かう。


俺はノックをし、返事を確認してから部屋に入室する。


「来たか」

父さんはそう言うと書類を机に置きこちらを見て言う


「明後日魔王会議がある。そこにお前も出席してもらう」

「え?」


「え?ではない。出席するのだ。これは命令である」


魔王会議ってあれか、色んな所にいる魔王が集まって会議するやつか

何故行かなきゃならないのだ。


「ですが父上、魔王会議に私は必要ありません」


「我に逆らうつもりか?お前は私の跡継ぎなのだぞ」


魔王が目を細めこちらを睨みつける


「あ、いいえ純粋に疑問に思っただけです」

「そうか、ならよい」



とにかく明後日出発だ。旅の準備を始めなければ


「旅の準備は必要ない。転移魔法陣があるからな。ただ伝えただけだ」


「分かりました」


なんだ。何も必要ないみたいだ


「いいえ」


後ろから母さんの声が聞こえた。


「今日から当日までマナーについて叩き込まないとね」


なっ!そんな面倒なことがあったとは。


それから母さんによるマナー講座が始まったのであった。




くたくたになり、自分の部屋に戻る。


そういえば書斎から持ってきた本に各魔王について書かれている本があった気がする。

俺はその本を読みあらかじめ情報をインプットさせてから魔王会議に行くことを決めた。




それから2日後

俺と父さんそして執事であるコマダさんと一緒に転移魔法陣の中に来ていた。

転移魔法陣の先には魔王会議のまとめ役、魔王の中で一番強い魔王様の魔王城につながっている。

あちら側の魔法陣は出入りをロックできるので勝手にほかの魔王がその魔王城へ行くことができないようになっている。解除してもらうには別にある手紙送信用の魔法陣があるそうでそこに要件を書いた手紙を送ることで開けてもらえるそう



転移魔法陣の中に入りフワッと白い光が周りを包み込む


そして視界が晴れると違う屋敷にいた。


「ようこそイスタニック領へ」そう言ってメイドさんが一礼する


大魔王イスタニック

魔王の中で最も強い魔王だという。魔王の中では珍しく苗字がなく、イスタニックだけである。


そして自分たちの部屋を案内され、父さんに「敷地内なら自由にしていい」という言葉をもらい、屋敷内を探索することになった。



屋敷はジューデン家の者となっていて、管理はイスタニック国の者が行っている。

屋敷は2階建てであまり大きくはない。

俺は外に出て沢山の植物が育てられている庭に行った。


年に何度かしか使われない場所なのにしっかりと手入れがされている庭だった。


花壇の植物をあさっていると、ある花が目に入った。


俺はそれを見た瞬間ジャガイモだと確信した。しかし理由はわからない

俺はその花を根っこから引き抜くと、そこには大きなジャガイモがくっついていた。


「アルト様、何をしておられるのですか?」


突如、後ろから見慣れぬ声が聞こえる

俺は振り返ると、メイド姿をした女性が立っていた。


「あぁ、この花をお母様に見せたら喜ぶと思いまして」

「ジューデン家では花壇を荒らすような教育を受けられたのですか?」

「申し訳ないです」

「それではその花を戻しましょうか」

「あ、あのこの花根っこごと持ち帰ってもいいですか?」

「まぁ、構いませんよ」


俺は許可をもらったのでジャガイモを直してから、ジャガイモを引っこ抜いたところを整地した。


俺は自分の部屋に戻りジャガイモについて研究を始めた。


ジャガイモは比較的栽培しやすい植物で一部の国では飢餓対策として育てられることもある

しかもプランターでも栽培できるのだから有能な野菜である。



2日目

会議を明日に控えた今日はイスタニック城下町で買い物をしていた。

執事のコマダさんとイスタニックの兵士も一緒についてくる


俺はまず本屋に立ち寄った。

知識をつけれるものをできるだけ買い込みたいと思い、歴史書、魔術書、魔道具に関する本などだ。

俺はそれを買い漁ると次は植物屋に行った。

何故かというとジャガイモやトマトのようにまだ食べられていないかもしれない食材があるかもしれないからだ。


勿論ビンゴだった。

ジャガイモのように主食となるようなものではないが、紫色の実をつけるナスが観賞用として売られていた。

「すみません、この植物の実は食べられますか?」

「うーん、食べられないってことはないと思うけどね。食べてる人は見たことがないよ」

「ありがとう。この植物の苗、4個ください」





イスタニック城会議室


皆が座るテーブルの一番奥にいる黒髪ロングの女性がいた


「各魔王の動きはどうだったかの」

「はっ、各魔王とも問題ありません」


彼女こそが全魔王が恐れる大魔王イスタニックである


「そうか、そうかそれは良き。ところで、ジューデン家の息子はどのような奴だったかの」


魔王であるイスタニックは満足そうな笑みを浮かべる

「好奇心が旺盛な子でした。珍しく歴史書や魔法の本などを購入していたので現魔王とは違い、武闘派ではないのかもしれません」

「そうか。有能な子だといいのじゃがの」

「それと、彼は黒髪でした」

「なんじゃと、黒髪であるか!めでたいことじゃ。早く会いたいのう」















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