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 本当に3歳児?

姉は5歳です

気づけば周りには父さんとその他なんか強そうな人たちが集まっていた。

「アルトが念力魔法を使えるとは本当か⁉」

「えぇ、ほらアルト。見せなさい」


そう言うと持っていたトマトを念力魔法でフワフワと動かす。

そして同時に近くにあったペンやリンゴも念力魔法をかける


「おぉ!」

近くにいた一同が声を上げる。



どうやら彼らは魔王軍の幹部らしい。

名前は知らない

「イリノ様!これで今後は安泰ですね!」

「あぁ!」

「どうして?」


俺が聞くと

「アルト、念力魔法を使えるものは数えるぐらいしかいないんだ」


そんなに特別だったのか…



数日後

「アルト様。お勉強を始めましょう」

執事のコマダさんが勉強を教える

主に文字などの言語や算数、歴史などだ。


算数は前世の記憶が残っているので簡単ですらすらと解ける。それを見たコマダさんは驚愕していた。

そして言語についても1歳のときにはほぼすべてを理解できていたほか文字も少しやればすぐに理解できた。


一番興味深いのは歴史だ。

ジューデン家は古来より大陸の東側に領土を持つ幹部であったが、仕えていた魔王が人間にやられ幹部たちは分断された。魔王の領土を貫くように人間が領土を実効支配したため、ジューデン家領とその他幹部領は分断され、ジューデン家は海と人間の領土に挟まれ、結果的に魔王へと、そして反対側の幹部たちは争いを繰り広げオトメニア家が魔王となったそうだ。

ちなみにジューデン家も争わなかったわけではないらしく。やらかしてここより南側に異動させられた元幹部を殺し平定したらしい。


と言うことはほかの魔王もいるわけであり、唯一ほかの魔王領と接していない魔王で、人間に囲まれており危険な場所である。


「ふーん。じゃあ危ないね」

「魔王の座を継ぐのはアルト様でございますぞ」

「なっ」


そうだった。




「コマダ、アルトの勉強の方はどう?」

「はっ、知能がとても優れており1週間以内にはすべての課程を終えるかもしれません」

「なっ⁉」


「あんなダメな夫から天才が生まれるなんて」


現魔王であるイリノは戦いが得意であっても内政が超絶へたくそで、現在財政は赤字化しているのだ。

他の魔王領と接していないというのもあって貿易が難しく、なかなか収入源が確保できないのだ。


その後、コマダの言うとおりにアルノは一週間で全課程を修了した。

本当であれば1か月以上はかかるところを1週間で終わらしてしまった。


「3歳児とは思えないわ」

ミア・ジューデンは一人誰もいないリビングで呟いた。



あれから2か月ほどたって、俺は本を読みまっくった。

特に魔法に関する本をだ。

とりあえず土、水、火の中級魔法まではコンプリートした。ここまで上達するのは俺の魔力が高いからだろう。


俺は本を読み、魔石と言うものが電気や石油のようにエネルギー源として使われている。

魔石が纏っている魔力が大きいほどエネルギー出力が大きくなる。

魔石は魔物からとれるほか、魔力が強いものが石や魔力が枯渇した魔石に魔力を流し込むことで魔石として利用できる。


俺はそれを確かめるために、メイドのリンに頼み、枯渇した魔石を持ってこさせると俺はそれに思いっきり魔力を流し込んだ。すると濃い紫色へと変色。


リンが「流石アルト様ですね」と俺を褒めてくれる。


とりあえず実験は成功である。


というかこれを使えば車を作れるのではないかと思い、俺は魔力操作や魔道具についての勉強を始めた。



それと同時に母さんであるミアと共に魔法の練習が始まった。

母さんは闇魔法が得意なようで闇魔法の習得を強制的にやらされた。

しかし適性がないのか使いこなすことはできなかった。



そんなこんなで休憩時に念力魔法を攻撃に使えないかやってみることにした。

土魔法で土壁を作り、念力魔法で石を持ち上げる。そして思いっきり助走をつけ壁に当たる寸前に念力を解く。


すると、すごい速さで壁に当たりズドーンと大きな音が響く。土壁には大きな穴が開き、その先にあった倉庫の壁にも穴をあけていた。


それを見ていた母さんが口をあんぐりと開け固まっていた。








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