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⑶『良い時、悪い時』
⑶『良い時、悪い時』
㈠
人間である前に動物だから、少なくとも物事が上手く行くかは、判別がつかない。良い時、悪い時、それは当たり前の様に有るさ、と言ってくれるから、俺は安心するのだが、安心の先に何が有るかと思えば、やはり、良い時、悪い時だ。
㈡
我々は、この良い時を長く続けたいのであるが、悪い時も必ずやって来る。どうしようもない危機、俺の場合の人生は、やはりコロナはヤバかった。しかし、こうして、良い時、悪い時、を思いながら、生きるために生きているのだ。
㈢
虚しいことだよ、時に君は言うだろうか。それでも、晴耕雨読とか、そんな調子で生きられたら、良い時と悪い時を、プラスマイナスゼロにして、空洞を生きていくのが、果たして良いのか分からないが、そういった思考にもまた、やってくる、良い時、悪い時、である。