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ナイトウォーカー  作者: 荘野司郎
3/3

神に仕える白い犬

夜更けの4km、6000歩のウォーキング。毎日同じ時間、同じ道のりで出会う人達。

この時間のここでは、この人の。あの時間のあの場所ではあの人。

私は彼らの様子を観察しながら、その人の暮らしや事情を想像する。

ほてった体をクールダウンするべく、いつものようにアイスキャンディーを買うためコンビニに立ち寄る。

店の前に大きな犬を2匹連れて休憩する一人の男性がいる。

彼も毎日、この2匹を連れて散歩の途中にこのコンビニに来る。

愛らしい目をし真っ白で、そしてフサフサした毛並みの2匹。

いつも私をしげしげと見つめてくる。

決して吠えることはない…。

私も彼らに

「やあ、こんにちは」と目で挨拶する。

大きい犬と、二回りほど小さな犬。

まるで神に仕えているかのような白い犬たち。

見上げるように私を見ている。

私はアイスキャンディーを買い、店を出る。

こうして、今日のウォーキングが終わる。

明日はどんな人達とすれ違うだろうか…。

(おわり)


自分自身のルーティンの中で、同じ時間、同じ場所で決まってすれ違う人は誰にでもいると思います。

なんとなくすれ違う人だが、繰り返すうちに意識するようになる。

そして観察を知らず知らずに始め、どんな人なのか興味を抱く。

何気ない日常も、そのように少しだけ意識するだけで色のない日常に鮮やかさ、暖かさが出るはず。

さあ、ウォーキングに出よう!

(作者)

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