「Grammarly」のオフィシャルサイトを利用するⅠ
「Grammarly」のユーザーアカウントを作成したユーザーは、前回まで説明させて頂いたブラウザの拡張機能だけでなく、オフィシャルサイト「https://app.grammarly.com/」にアクセスする事で、「Grammarly」の校正機能を使う事が可能になります。
まずアカウントを作成したユーザーがオフィシャルサイトを開くと、自動的に「My Grammarly」のWebページが表示されるようになります。
次に表示された画面の中にある「New」ボタンを押すと、文書を貼り付けるためのWebページが表示されます。
Webページの画面は三つに分かれており、右端がアシスタントメニュー(Assistant)になります。
画面の中央部分は、「Grammarly」が検知したアラートを表示します。
この部分は初期状態では、まだ何も検知していないので「Nothing to check yet」という表示になっています。
そして画面の左側が、文書を貼り付けるための部分です。
まずはこの文書を貼り付けるための領域に表示された「Add a title. We hope you're well!」の部分をクリックして、文書のタイトルを記入します。
タイトル記入は必須ではありませんが、記入した方が後々便利です。
というのも、このページで作成した文書は自動的に保管され、次回からは「My Grammarly」のWebページにタイトルと本文(の冒頭部分)が表示されるようになります。
その際にタイトルが付いていないと、文書の特定が難しくなります。
数文書程度であればタイトル無しでも簡単に区別が付くのですが、文書数が多くなるにつれて加速度的に文書の特定が出来なくなります。
タイトルを付けたら、タイトル記入欄の下にある「Type or paste (Ctrl+V) your text here or upload a document.」の部分をクリックして、本文を貼り付けます。
もし貼り付ける対象の文書が既にテキストファイルとして保存されている場合は「New」ボタンの下と、本文を貼り付ける画面の中にある「Upload」と書かれたリンクをクリックする事で、ファイルを開かずに文書のタイトルと本文を貼り付ける事が可能です。
「Upload」を使った場合、文書のタイトルはテキストファイル名が自動的に割り振られますので、そのままで良ければタイトルを改めて入力する必要はありません。
標準設定では、英文が貼り付くと同時に「Set goals」(目標設定)というタイトルのダイアログボックスが表示されます。
この設定は、ダイアログボックスの最下部にある「Show Set Goals when I start a new document」のチェックボックスを外す事で、自動的に表示させないようにする事が可能です。
仮に上記のダイアログボックスを表示させないように設定した場合でも、画面右側のアシスタントメニューから「Goals」ボタンをクリックする事で、いつでも表示させる事が可能です。
ユーザーはこのダイアログボックスで、どのような文書の作成が目標であるかを設定します。
設定項目は以下のように多岐にわたっており、詳細な設定が可能になっています。
1.Audience (読み手のレベル設定)
どのような読者層に向けた文書なのかを、以下の3種類の設定から選択します。
① General
どんな人でも理解できるやさしい文章です。
② Knowledgeable
一般教養を持っている人向けの文章です。
※初期設定はこれになります
③ Expert
高い教養や専門知識を持つ人のための文書です。
普通の人が文書を理解するためには、何回か読み直しが必要になる場合があります。
2.Formality (形式を尊重するレベルの設定)
きちんと形式を守った文書にするかどうかを、以下の3種類の設定から選択します。
① Informal
くだけた言い回しとスラング(俗語)の使用を許可します。
② Neutral
くだけた言い回しは許可しますが、スラングの使用は制限されます。
※初期設定はこれになります。
③ Formal
スラングと口語を制限します。
3.Domain (分野設定)
作成する文書の分野について、以下の6種類から選択します。
※無料版では初期設定以外への変更は不可能です。
① Academic
学術論文
② Business
ビジネスレター
③ General
一般文書
※初期設定はこれになります
④ Email
電子メール
⑤ Casual
くだけた文書
⑥ Creative
小説のような創作的文書
4.Tone (語調設定)
どのようなトーンの文書にするかを、以下の8種類の設定から選択します。
① Neutral
普通のトーン
② Confident
自信に満ちたトーン
③ Joyful
楽し気なトーン
④ Optimistic
楽観的なトーン
⑤ Friendly
友好的なトーン
⑥ Urgent
督促するトーン
⑦ Analytical
分析的なトーン
⑧ Respectful
丁寧なトーン
5.Intent (目的設定)
どのような目的に使用される文書であるかを、以下の4種類から選択します。
① Inform
通知するための文書
② Describe
説明のための文書
③ Convince
説得のための文書
④ Tell A Story
小説のような物語を他者に伝えるための文書
全ての設定が終わったら、ダイアログボックス最下部の「DONE」(実行)ボタンをクリックする事で、新しい設定が有効になります。
また「DONE」(実行)ボタンの左側にある「RESET TO DEFAULTS」ボタンをクリックする事で、変更した設定を初期状態に戻す事も可能です。
次回は10月16日(金)20時に公開予定です。