ブラウザの拡張機能として「Grammarly」を利用するⅣ
「TONE DETECTOR」ダイアログボックスの左上には「←Back」という青い文字ボタンがあります。
このボタンをクリックすると「TONE DETECTOR」のダイアログボックスが「TOP SUGGESTIONS」というダイアログボックスに変化します。
このダイアログボックスには「Grammarly」が発見した間違いの詳細と修正候補が表示されます。
この修正候補をクリックすると、本文も修正されます。
ユーザーは本文のアンダーラインが引かれた部分を探す必要が無いため、特に長文で間違いの数が多い場合は非常に効率的に間違いを修正する事が可能です。
「TOP SUGGESTIONS」ダイアログボックスを開くには、別の方法もあります。
前回申し上げた通り「Grammarly」が文書に間違いを発見すると、本文の右下にある緑色のボタンが赤色に変化し、赤色のボタンの中に間違いの数を表示します。
この赤色のボタンにカーソルを合わせると、緑色の「* more in Grammarly」というボタンが表示されます。
※「*」の部分には間違いの数が入ります。
このボタンをクリックした場合も「TOP SUGGESTIONS」というダイアログボックスが表示されます。
「TOP SUGGESTIONS」ダイアログボックスの右上には、矢が的に当たるボタンと歯車のボタン、そして×ボタンの3つがあります。
矢が的に当たるボタンをクリックすると「Set goals」(目標設定)というタイトルのダイアログボックスが表示されます。
ユーザーはこのダイアログボックスで、どのような文書の作成が目標であるかを設定します。
設定項目は以下のように多岐にわたっており、詳細な設定が可能になっています。
1.Audience (読み手のレベル設定)
どのような読者層に向けた文書なのかを、以下の3種類の設定から選択します。
① General
どんな人でも理解できるやさしい文章です。
② Knowledgeable
一般教養を持っている人向けの文章です。
※初期設定はこれになります
③ Expert
高い教養や専門知識を持つ人のための文書です。
普通の人が文書を理解するためには、何回か読み直しが必要になる場合があります。
2.Formality (形式を尊重するレベルの設定)
きちんと形式を守った文書にするかどうかを、以下の3種類の設定から選択します。
① Informal
くだけた言い回しとスラング(俗語)の使用を許可します。
② Neutral
くだけた言い回しは許可しますが、スラングの使用は制限されます。
※初期設定はこれになります。
③ Formal
スラングと口語を制限します。
3.Domain (分野設定)
作成する文書の分野について、以下の6種類から選択します。
※無料版では初期設定以外への変更は不可能です。
① Academic
学術論文
② Business
ビジネスレター
③ General
一般文書
※初期設定はこれになります
④ Email
電子メール
⑤ Casual
くだけた文書
⑥ Creative
小説のような創作的文書
4.Tone (語調設定)
どのようなトーンの文書にするかを、以下の8種類の設定から選択します。
① Neutral
普通のトーン
② Confident
自信に満ちたトーン
③ Joyful
楽し気なトーン
④ Optimistic
楽観的なトーン
⑤ Friendly
友好的なトーン
⑥ Urgent
督促するトーン
⑦ Analytical
分析的なトーン
⑧ Respectful
丁寧なトーン
5.Intent (目的設定)
どのような目的に使用される文書であるかを、以下の4種類から選択します。
① Inform
通知するための文書
② Describe
説明のための文書
③ Convince
説得のための文書
④ Tell A Story
小説のような物語を他者に伝えるための文書
全ての設定が終わったら、ダイアログボックス最下部の「DONE」(実行)ボタンをクリックする事で、新しい設定が有効になります。
また「DONE」(実行)ボタンの左側にある「RESET TO DEFAULTS」ボタンをクリックする事で、変更した設定を初期状態に戻す事も可能です。
次に「TOP SUGGESTIONS」のダイアログボックスで歯車のボタンをクリックすると、「TOP SUGGESTIONS」のダイアログボックスが閉じ「SETTINGS」というダイアログボックスが表示されます。
「SETTINGS」ダイアログボックスの設定項目は「ブラウザの拡張機能として「Grammarly」を利用するⅡ」の回に説明させて頂いた「Grammarly」の設定画面の設定項目と同じです。
そのため具体的な設定項目については、そちらの説明をご覧ください。
最後に×ボタンをクリックすれば、ダイアログボックスが閉じます。