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404 not found  作者: 疎遠
終章 削除申請_ Acceptance
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もしも、願うことが許されるなら

 愛していると、嘯く資格は失った。

 幸せだと、謳う権利は自分で捨てた。

 それでも、もし。

 願うことが許されるなら————、

「ファーストキスがこんなのじゃ、一生超えられそうにないや」

 唇を離して微笑う少女に、なんと答えれば良かっただろう。

 自分の感情一つ、まともに掬い上げられない頭で考えたって無駄だから、言葉にはしない。

 ただ、ありったけの力で抱き締めた。

 抱える腕に込めるのは祈りだけ。

 もし、もしも。

 許されるなら————君に幸あれ、ただそれだけを。

 

 その日、夕暮れが染める海に、

 初恋が一つ。

 波に攫われて、溶けた。

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