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新たな仲間

初めて、ロリに挑戦しましたがぼくっこやら口癖やらなにやらおかしなことになった気が....(笑)


勧誘場。パーティに入れて欲しい人が集まりアピールする場所である。もちろん、パーティメンバー目当てでここをおとづれるひともおおい。


勧誘場では、自分の強さを見せるために闘技場などを設置されておりお互いの合意の上なら戦うことも可能だ。


それで、その闘技場で勝利した回数は電光掲示板にその日の分だけ表示されるのだ。

だが、もちろん闘技場で殺生をおかなうことはできない。

使えるのは自分の拳、ただそれだけだ。

だからこの闘技場のランキングに乗る人は武術の達人と相場がきまっている。


「とりあえず今日のランキングを見てみましょう」


治癒さんは電光掲示板を見に行った。

それには一人一人の個人の結果が詳細に映し出されていた。

今日戦っている人は10人・・・

その中でパーティに既に入ったものは5人。

残されている人をランキング順にならべると

、3位、7位、8位、9位、10位。


・・・3位?

3位なんて、とっくにパーティに誘われててもおかしくないのに・・・なぜ?

とにかく、眠くんの所に報告しなくちゃ。


「パーティってさ、抜けてすぐ入ってとかを繰り返すことって可能なのか?」


「・・パーティには一度入ると1ヶ月の誓約がかかる・・」


「つまり、1ヶ月の間はチームから脱退することは不可能なのか・・・?」


「・・・そう」


智癒さんが、電光掲示板を見に行ってる間、二人でベンチに腰をかけながら雑談でもする。ようやく、たわいもないような話は可能になった。

少し前までは、二人きりの場合はどんなに話しかけても本を読んでいるか完全に無視をするか。

それに比べると・・これは大きな進歩!!

だが、ここで安心してはいけない。


夢は大きく、心は広く


おれの座右の銘だ。

野心を忘れていてはいけない。

この調子で・・


「あの、柿音?あのさぁ・・・」


「大変です大変です!!」


ちっ、いつもなら嬉しいが今このタイミングはバットタイミングだぜ、智癒さん。

自慢の茶色の髪を揺らしながらこっちに向かって走っていく様は実に絵になるなぁ・・


おまたせ〜。待った?って彼女が待ち合わせに来るときのかわいさ。あれに通じるものがあるね。


「3位のお方がまだ売れ残っているのです。急いで勧誘しましょう!」


智癒さんは汗だくになりながら、おれたちを案内するために、再び走り出した。

俺たちもそれに合わせて走る。

やばい・・最近全く走ったことなかったからかもしれないが少し走ったぐらいでもう身体が悲鳴を上げている。


異世界来たのに、大したバトルもなく運動もしていなかったツケが回ってきたのかよちくしょう・・


「ハァ・・ハァ・・でも・・!!3位の人だけ残るなんておかしくない?」


普通、4位や5位や6位の人をパーティに加えるぐらいなら3位の人を勧誘するだろう。


「ハァ・・ハァ・・3位の人はどんな能力だったんだ?」


走ったことにより、もれなく思考回路がよく回らないが、聞いて見なければならないだろう。


「3位の人はたしか・・名前は沙霧空座です。年齢は22歳。乙女座です。肝心の能力は、雷を空から呼び起こす能力。武術も心得ており近接攻撃から遠距離攻撃までこなせるオールラウンダータイプです。闘技場成績は今日の成績は7戦4勝。総合成績でなら52戦30勝となかなかの数字です。普通ならこんな人いたら引く手数多なはずなのに・・もしかしたら争奪戦が始まっているかもなのです。だから急いでいるのです!」


「ハァ・・ハァ・・な・・なるほど」


正直、走りつかれたせいであまり、頭に入っては来てくれなかった。なんとなく強いってきなことを言っていたのだろう・・

それさえ分かれば・・


「こ・・ここです!」


ここにそいつがいるのか・・闘技場より離れた場所にたどり着いた。看板には勧誘室と書いてある。


「勧誘室というのは、勧誘されたい人はそれぞれ個室が与えられるのです。そこで一定時間待機して来てくれるのを待つのです。大体強い人はもうこの部屋で待機しているだけで大勢の人がおしかけてくるのです。だから・・私は焦っていたのですが・・?」


大勢の人どころかパーティの一団体も集まってすらいない。

この状況はいかなるものか・・?


「と・・とにかく入ってみよう」


俺たち、一行は恐る恐るその部屋にノックをして、扉を開けた。


すると、そこには姿見と言われる大きな鏡に自分の姿を映し出し笑みを浮かべている男がいたのだった。


「ハッパァー!!ぼくの美しさにまた吸い寄せられる人たちが・・やく3名かい??まぁぼくの美しさには少し物足りない人数だけどゆるそーではないかー!!」


日本人の髪の黒髪ではなく金髪だった。おそらく髪を染めたと思われる。男にしては異様に長髪でタクシードに身を包んだ姿はいかにもお坊っちゃまって雰囲気を出している。正直お近づきにはなりたくない。


「あのぅ・・」


「なんだ女?あ、わかった!ぼくの美しさに惚れてしまったのかー!!皆までいうな、皆まで言うな。しょうがないなぁ・・まぁ3人目の女ぐらいにはしてあげても・・」


「眠くん。帰りましょう。」


もう、全てを察したよ。なんでこいつがいつまでも余り物か。

智癒さんの目にもはや正気は宿っておらずいたすら心を無にしながら部屋を立ち去った。


「収穫・・なしですね・・」


智癒さん、結構落ち込んでるみたいだ。

そりゃそうだ。せっかくわざわざ走ってまで会いに行った男がまさかあんなやつとは誰も想像がつくわけ無い・・


「とりあえず、このメンバーで旅をしましょうか・・」


そう言って、智癒さんが勧誘室を立ち去ろうとすると大きな声でパーティの男たちにしがみつく子供がいた。


「お願いしますのだ!!本当はぼく強いのだ!!」


「闘技場で全敗のくせに・・失せろ失せろ。内に嘘つきはいらねぇよ」


男たちはしがみつくてを振りほどきながら去っていく。


「あっ・・あの子は・・闘技場成績が通算76戦0勝。ぶっちぎりの最下位の子ですよ。」


76戦0勝!!?その数字にももちろん驚かれたがそれよりも驚きをかくせないのはその見た目だ。


この世界で初めて見る幼女ってやつだ。見た所、小学校1年生レベルの背丈だ。

黒い髪がたなびいており、もちろん胸はぺったんこどころかないといって間違いはないだろう。

服は・・もはや服というよりはただの布だ。

しかも、所々穴も空いている。服としての機能は果たしていない。

それに・・異様に痩せこけている。このままなら餓死をしてしまいそうなほどだ。

恐らくまともな食事すらとってないのだろう。


「闘技場では弱いだけで・・本当は、ぼく強いのだ。本当なのだ・・」


「じゃあ、おれが勧誘してやるよ」


嘘か本当かなんてわからない。

っていうかそんな事に興味はなに一つない。

ただ、おれは救いたいだけだ。


困っている人を助けない奴はいずれ困った時に誰も助けてくれないぞ


こいつは、座右の銘でもないがおれの信念だ。

それに、恐らくこの子は10年もすれば美女になるだろう。

もちろんそれもある。


「ね・・眠くん!!?」


「いいだろ、智癒さん。おれにはこの子が最強にしか見えないよ。こんな子手放しちゃったらバチがあたっちまうよ」


「眠くん・・」


すまん、智癒さん。

だけどここは譲れないんだ。


「本当に・・ぼくでいいのだ?」


恐らく、この子は自分が信じられないんだろう。

声は震えていて身体がガチガチになってしまっている。


「あぁ、お前がいいんだ。俺たちのパーティに入ってくれないか?」


「う・・うん!!」


あらたな仲間ができた。

正直どんな能力を持っているのかも実力もわからない。

でも、いいんだ。

おれは間違ってないと胸を張れる。


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