ギルド
今回でようやくギルドに到着できました。
ギルドで仲間を見つけることができるのか..!?
「あのぅ・・・柿音?」
柿音は普段は無表情で感情という物がわからない面はあったが、今回はよくわかる。これは、嬉しい時だ。
柿音に尻尾があったらもう尻尾は回転しているだろう。
まぁ、尻尾は柿音にないけど。
「・・・・葛城?・・・」
柿音は、もはや今まで俺がいたことにすら気づいていなかったらしい。
柿音は基本人見知りなタイプで人の反応に敏感なはずなのにこれは珍しい。
まぁ、でもとにかく怪しいポーションについて突き止めなければならない。
かんがえるな・・消え去れ、マイナス思考。
ここで重要イベントを消化しておかないと物語は進まないはずだ。
「ところで、それは一体なになの?」
「・・幸せになるポーション」
「えっと・・・どういう効果があるの?」
「・・幸せになれる」
・・・。だめだ。こんなに話が進みそうに感じたのは初めてだ。
「それは柿音にとって必要なのか?」
「・・時と場合による・・」
「そっか。なら、これ以上聞かない。」
こういう場合諦めが肝心なのはおれの持論だが正しいと信じている。押す時には押せ、引くときには引け。
ようするに一番大事なのはタイミングってやつだ。
「・・詳しく聞いてこないの?」
「聞いて欲しいのか?」
「・・・あまり」
「ならいいんだよ、それで。さぁ、智癒さんのところへ向かおうぜ」
一刻も早くこんな暗い部屋からは抜け出したい。
おれは、戸惑う柿音の手を繋ぐと薄暗い道を迷わないようにまっすぐ歩く。
繋いだ手は振り払われなかったのは好感度が少しはアップしたとみていいのだろうか。
おれは、柿音と一緒に店を出て智癒さんの元へ駆け寄った。
智癒さんと合流する頃には辺りは茜色に染まっていた。
「ギルドは夜でも空いてますよ。むしろ夜が本番です。」
果たしてギルドが空いているのか少し心配したのを見透かすように智癒さんは答えてくれた。
買い物を楽しんでいたサンクルーム通り。その先端に位置する場所と思わしき所にその建物はあった。
他の店にくらべると明らかに大きい店だ。
恐らく、普通の武器屋の3倍ぐらいはあるだろう。そして夜の方が活発というのは間違いではないだろう。
店のそとからも客の笑い声が聞こえてくるのだ。
すごい・・こんなに大勢の笑い声を聞くのはこの世界で初めての経験だ。
ここには、冒険者の夢や希望が詰まっているのだろう。
この場所から、僕達のパーティの冒険は始まるのだ!!!
「ところで、眠くんの魔法ってなんですか?」
ごめんなさい。訂正します。終わりそうです。
考えろ・・思考を巡らせろ・・
素直に催眠術ですなんて口走って、
「へー!催眠術とはすごいですね!私にもやってみてください!」
などという、反応が帰ってくるとは思えない。
その時こそ、冒険の終了だ。
なら・・誤魔化すことを考えてみよう。
嘘はつくのはよろしくない。何故ならおれは嘘は人以上にばれやすいのだ。
まず、おれが嘘をつくとき必ず目を逸らしながら話す。さらに、鼻が膨らむのだ。
分かっていてもこの癖は消えないのでおれはその瞬間から嘘はつかないことを心に決めている。
・・なにがいいだろう。催眠術・・催眠術・・・・
「ほ・・補助魔法かな・・?」
く・・苦しいか??
具体的には?って言われるとさらに一捻り入れることとなるだろう。
「補助魔法ですか!なるほど。それなら少し考えものですね・・」
よかった。それ以上深く智癒さんは聞かなかった。どうやらもう少し旅は続けられる模様だ。
「な・・なんで?」
「だって・・うちのパーティには攻撃魔法が使えるものがいないのです・・」
「え???そうなの??」
てっきり、柿音がその役だとおれは推察していた。
先ほどの件もあり、てっきり黒魔術的なものができるのかと・・
「・・私の魔法は結界魔法。つまりその結界範囲なら相手の攻撃を反射。ただし1日に3回まで・・」
け・・結界魔法??おれは、今まで結界魔法と認識していたものを改めなければならない。てっきり、そういう魔法は智癒さんのような他人を思いやれるような人が使えるものかと・・・
「・・・殺す・・」
「まだ、何も言ってないよ!結界魔法ね、結界魔法。優しい柿音ならお似合いだ!!」
「・・・やっぱりバカにしてるから殺す。次はご飯に毒を盛る・・」
柿音さーん。目がマジですよー。
さっき、少し好感度があげたのが水の泡と化してしまうような迫力だ。
「ま、まぁ。そういうことなのでうちのパーティには攻撃魔法を使えるものがいないのですよ。やはり最低限パーティに一人は必須とみてよいでしょう。だから、このギルドで探すのです!」
なんとか、話をそらそうと智癒さんが話題を元に戻してくれた。さすが智癒さん!!
「そういうのってここで探せるのですか?」
「一つでもパーティに籍を置いてる方々は入ることは不可能です。ですが、まだパーティに決まってない一人の方などはここで自分をパーティに入れてくれるようにアピールすることが可能なのです。」
なるほど。ルイー◯の酒場といったのはそのためか。
「よしっ!じゃあ勧誘するために、ギルドに入りましょう!」
俺たちは覚悟を決め、店に入ることにした。
「す・・すげぇ・・」
ギルドの中には大勢の人で溢れかえっていた。
ギルドの中に飲食店や、武器屋、中にはサーカスなどもあるのだ。
まさに、冒険者の 理想卿!
「まずは、勧誘ですね。勧誘場という場所がギルドにありますので向かいましょう。」
こんなに巨大な場所になると勧誘場に行くのも一苦労だ。
5分ほど歩いていると、勧誘場らしき場所が見えた。
「さぁ、LETS勧誘だ!」
いざ、新たなる仲間を見つけに!!




