31
すいませんっ><
プライベートでつい2時間ほど前に自宅に帰って来たばかり&食事・風呂抜きだったので今日はいつも以上に中途半端です。
重ね重ね申し訳ないです……orz
いよいよ、目的の場所に着いた。
今までのスローモーションな進行具合が嘘だったかのようにその場所に辿り着き、
「こちらになります」
キィィィィィ――と、アリサさんが抵抗なく見るからに重厚そうな扉を開いた。
「っ」
「ふわぁ…………」
開かれた扉から差し込む光が網膜を突き刺してきて自分が顔を顰めるのと同時に、数歩前に立つ紗希が欠伸みたいな声を上げていた。最後尾の自分からは2人の背中であまりよくは見えないがそれでも自分は、紗希が感嘆を上げた理由を少しだけだが感じ取る事ができた。
「良い香り……」
紗希の台詞に内心で肯く。
それは匂いだった。上品に言えば、香り。
噎せ返るようなとまではいかないものの――花屋というより様々な『こういったもの』でしばしば嗅ぐ、水々しく瑞々しい、生きた花々を混ぜ込んだツンとくるほのかな甘さの香りがその向こうから漂って来たのだ。ツンとくるのにも心を平静に連れてゆくような、そんな感じの香りが。
2人が中に入ってゆくので、自分もそれに倣って足を踏む込んだ。すると、一面に花、花、花――とにかく漂う香りの密度の高さを肯かせるほどの瑞々しい花々が拡がっていた。これで一体いくらするんだ、とこれまた内心で酷く不謹慎な事を考えてしまった。……なにせ、ここは見る限りでは昨日の会場と同等かそれ以上の広さの半分を埋め尽くしているのだから。
そして。
「――――ぁ」
その中央に埋もれるかの如く4つの真っ白な……棺が見えた。正確には紗希の母親が肌身離さず身に着けていた写真入りのペンダントの件も含めると、この場に眠っているのは5人か。ペンダントについては言わずもがなであろう――とにかくそれだけで紗希が両親と言ってしまうぐらいには。




