第6話 エンシェント攻略
少しセクシャルな表現があるかもしれません。
魔導戦術武装鎧などを作り出して一週間経ち、俺はエンシェント攻略するために食糧などを整理している。
あれから食料を集め、探索用のアイテムを作成した。
魔力砲盾の方は魔法の威力を抑制するようにしたから、建物がある場所でも多少使えるな。
そう思いながら準備を終え、魔導戦術武装鎧を装着したら、さっそくエンシェントを攻略し始める。
中は丸石の壁で出来ており、とても暗い。
だけど俺は鉄の兜を装着すると、辺りが明るく見えるようになった。
俺が装着した兜は索敵兜で、こいつは装着すれば暗視などの効果を常時受けるようになれる。
そう思っていると目の前からゴブリンが数体現れる。
さっそく実践を始めるか、剣術は収めて無いから当てる事は難しいそうだが。
そう思っているとゴブリンの一体がおれに向かって襲い掛かる。
俺は魔力砲盾を正面に構えると、もう一体のゴブリンが跳びあがって襲い掛かる。
クッ、正面と上の攻撃か! ならば――。
俺は正面のゴブリンを魔力砲盾で受け止め、上から襲い掛かるゴブリンは魔法接続剣で心臓を突き刺す。
心臓を突き刺されたゴブリンは多少痙攣し、動かなくなると光の粒子になり、マジックポーチによって吸収される。
欲人は倒されると光の粒子になって消滅するが、研究機関に渡せば結構金に成るからな。
その代り討伐難易度によるけどな。
そう思いつつ、魔力砲盾の砲台にファイアボールを装填し、引き金を引いてゴブリンを吹き飛ばす。
ゴブリンは炎の玉に吹き飛ばされ、身を焼かれながら消滅した。
これで倒し終えたな。にしても中身は少し激しく動けば暑くなるな。
そう思いながら索敵兜を外し、汗を拭いているとかすかに何かが聞こえだす。
俺は辺りを見渡しながら言う。
「あれ? なんか聞こえた気が……」
俺はそう言いながら音がした方をさがしていると、奥から何かが動く音がして振り向く。
もしかして音はあっちの方からか?
そう思いながら進んでいくと、右側の壁が内側に開き、謎の手に引きずられる。
「うぉ!? これってトラップか?」
俺は突然の事に驚き、このまま中に引きずり込まれる。
謎の手によってある程度引きずり込まれ、ようやく解放された。
だが俺がいる場所は少しSFっぽくて、何かアンドロイドやエイリアンが居そうだ。
そう思っていると足元にコードのようなものがあり、それをたどっていくと驚愕な物を見て声を失う。
「何だ、これ……?」
俺はそう言いながらあ然とする。
そこにあったのは一人分入れそうなポッドが置かれてあるが、問題はポッドの中身だ。
中に入っているのは緑色の培養液と、一糸まとわぬ白髪の美少女だ。
アホ毛が特徴な白いぼさぼさショート、おっとりと感じさせるオレンジの垂れ目、体格は普通の少女とは同じだが、とても立派な双丘があってドキドキしてしまう。
これ、どうすれば良いんだ……?
顔を赤く染めて喜ぶ自分がいるが、一体どうすれば良いか考えている。
すると音声が流れ出す。
『生命体を感知しました。即座に迎撃態勢に映ります』
「……ハイ?」
俺はその事に首を傾げ、訳が分からずに感じる。
すると地面から鎧のロボットらしき物が出現し、ロングソードを構えて襲い掛かる。
な、何ィィィ!? まさか襲い掛かるだと!
俺は驚きつつ魔法接続剣と魔力砲盾を構える。
鎧ロボットはロングソードを俺の右肩に向けて振り下ろすが、俺は魔力砲盾で攻撃を防ぐ。
それを見た鎧ロボットは感心する。
「ホウ、中々ヤルデハナイカ……」
「喋った!?」
俺は鎧ロボットが喋ったことに踊ってしまうが、鎧ロボットはその隙に右足で蹴り飛ばしてくる。
魔力砲盾を強く掴んで蹴りを防ぎ、魔法接続剣を強く握って詠唱する。
『力の根源よ。今一度、敵対者を燃やす火を放て! ファイアーショット!』
詠唱し終えると鎧ロボットを吹き飛ばすが、煙が晴れるとまだピンピンとしていた。
鎧ロボットは目を細くして言う。
「中々良イ魔法ダ。ダケド残念ダッタナ……」
鎧ロボットはそう言うと、手のひらから魔力を凝縮して放とうとする。
だけとこっちも一手で終えるつもりはない!
俺はそう思いながら魔法接続剣を構えて叫ぶ。
「これで決める! 魔剣技・烈火一文字切り!」
俺はそう叫ぶと同時に魔法接続剣を一文字で切りかかる。
鎧ロボットはそれを見て、凝縮された魔力を放とうとする。
だが放とうとする前に切り捨てられ、そのまま停止し、放とうとしていた魔力は消滅した。
俺はそれを見てホッとする。
危なかったな。このまま放とうとしていたら、ダンジョンが崩壊する恐れがあるからな。
そう思いながら、俺はポッドの方に向いて考える。
これ、どうやって開けるんだ? こういうのって解放するための装置とかあるよな?
そう思いながら、それらしき物を探していく。
だが――。
「全然ッ、見つかんねぇ……」
俺はそれらしき物が見当たらない事に疲れ、そう言いながら腰を下ろす。
さっき襲い掛かってきた鎧ロボットを倒してから出て来ないし、少し油断しても大丈夫だろう。
そう思っていると、再び音声が鳴り始める。
『解放承認を受理しました。ナンバー194を起動、及び開放します』
「エッ?」
俺はその事に呆気にとられ、周りを見渡す。
周りを見渡すと右手にレバーらしき物を前に倒していた。
どうやら腰を下ろしたときにレバーを倒していたのだろう。
しかし問題はそれじゃない。
俺はすぐ腰を上げ、襲い掛かって来たときのため、魔法接続剣と魔力砲盾を構える。
するとポッドのガラスが外れ、割れる音と共に倒れ、培養液から湯気が放出し、全身ずぶ濡れの上に全裸の美少女が出てくる。
どうするんだ? 攻撃してくるか、それとも……。
どう行動するか考えていると、美少女はゆっくりと辺りを見渡し、俺に気づくと石造りの床に膝をつけていう。
「貴方が私の主でしょうか?」
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