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第5話 レッツ、創作!

 エンシェントで素材集めして一週間経ち、俺はこれまで集めてきたアイテムを並べている。


「よし、これでラストだな」


 俺はそう呟きながら水晶を置き、少し離れてみる。

 これまで集めてきた素材はざっとこのぐらいだ。

 鉄粉入りの樽、魔術核マジック・コア魔力合金マナ・アロイ、水晶、魔力髄液マナ・スパイナル、鉄線etcを合わせて二千個ぐらいだ。

 食料の方は川からやって来る魚と、素材集めの時に見つけた植物生産の魔法陣であんまり困っていない。

 後、時々イノシシやシカがココにやって来るから、魔法で仕留めて保存食にしてある。

 さて、話を戻して俺は大量の素材を見て考える。

 うーん、これらは全部研究室っぽい所から集めてきたからな。

 そう思いながら考えていると、ふとロックスとの会話を思い出す。


『お前背小っちゃくて子供みたいに非力だからな』


 それを思い出して苛立ちを感じる。

 悪かったな、背が小さくて非力で……て、思いついた!

 苛立ちを感じている時に思い付き、俺はさっそく創作者ツクリダスモノを発動して作り出す。

 最初に探索した時に見つけた調合キットの乳鉢に、鉄粉と魔力髄液マナ・スパイナルを七:三で入れてかき混ぜる。

 混ぜ終えたらそれを取り出して水晶を挿し込み、魔力を込めれば疑似魔力筋肉マナ・スードーマッスルが出来上がる。

 次に魔術核マジック・コアに接続した鉄線に疑似魔力筋肉マナ・スードーマッスルに刺し込んで接続し、武器庫で見つけた右ガントレットにつける。

 よし、ひとまずこれで試してみるか。

 俺は右手に改造ガントレットを装着し、左手に魔術核マジック・コアを持って魔力を込める。

 すると魔術核マジック・コアが紫色に光り出し、改造ガントレットから力が溢れてくる。

 試しに足元にある小石を拾い、少し遠目に投げる。

 すると小石は矢のように飛び、川の水面が強く飛び散り、魚が数匹浮かび上がる。


「オォ……」


 俺はそれを見て声を失う。

 少しだけ力が強くなるだろうなー程度で思っていたが、まさか魚が数匹浮かび上がるほどの威力になるなんてな。

 人間に向けて投げたら、それはもう凄惨な事になるだろう。

 そう思いながら右ガントレットを外し、兜を除いたパーツ全てに先ほど同じようにする。

 それが終えれば、ブレスプレートの心臓部に魔術核マジック・コアを取り付ければ……。


「できた! 筋力や魔力が弱い人でも扱える魔術兵器を!」


 俺は完成した事に喜びで叫び、俺が作った魔術兵器・魔導戦術武装鎧マジック・タクティカル・アーマーの動作確認をおこなう。

 開閉する事ができるにしたバックプレートから入り、魔力を運用する装置・魔力運用装置マナオペレーション・ユニットを装着する。

 すると鎧の装甲に敷き詰めた魔力回路が光り出し、魔術核マジック・コアが紫色に輝き出す。

 機動は問題ないな、次は動きを確かめようか。

 そう思いながら少し準備運動し、少し走ろうとする。

 その時、肌で強い風を感じて辺りを見渡すと、さっきいた場所からかなり離れていた。

 おぉ、動きの確認だけだったけど、スピードも悪くないな。

 そう思いながら魔導戦術武装鎧マジック・タクティカル・アーマーを外し、その装備に相応しい武器を考える。

 あのスピードやパワー、中々すごいから武器は片手剣と盾にしていくか。

 そう思いながらさっそく作成していく。

 柄は普通の鉄にして、柄の中心に魔術核マジック・コアを埋め込む。

 そして魔力回路を仕込んだ刃を柄に刺し込み、鉄の鞘に納める。

 剣は完成したし、次は盾の方を作成する。

 盾の方は簡単で、魔法を放つ砲台を仕込み、魔力を込めれば硬質化するように魔力回路を仕込む。

 そうすれば盾の完成だ。

 剣の方はロングソードに似た武器・魔法接続剣マジックリンク・ソード、盾の方は古代ローマに存在するスクトゥムに似た武器・魔力砲盾マナブラスト・シールドの完成だ。

 俺は再び魔導戦術武装鎧マジック・タクティカル・アーマーを装着し、魔法接続剣マジックリンク・ソード魔力砲盾マナブラスト・シールドを持ち構える。

 うん、あんまり重く感じないな。

 次は魔力が通じるか確かめるために詠唱する。


『力の根源よ。今一度、鳴り響く電撃を起こせ! スパーク!』


 詠唱し終えると魔法接続剣マジックリンク・ソードの刃が青白く光る電撃を纏い、魔力砲盾マナブラスト・シールドに仕込まれた砲台に電撃の魔力が込められる。

 よし、剣の方は正常に作動しているな。盾も正常に魔法を装填しているし、あとは引き金を引くのみだ。

 そう思いながら魔力砲盾マナブラスト・シールドを川の方に向けて引き金を引く。

 すると銃口から青白い電撃がレーザーのように放たれ、川の方にある岩を容易く破壊し、近くにいた魚を浮かんでいく。

 俺は放ち終えた魔力砲盾マナブラスト・シールドの銃口を見ながら呟く。


「人里に向けるのは止めようか……」


 俺はそう呟きながら無残に壊された岩と浮かぶ魚に視線を移す。

 もし、これを人座に向けて放ったら被害は大惨事に等しいし、これは奥の手として考えるか……。

 そう思いながら魔導戦術武装鎧マジック・タクティカル・アーマーを外し、エンシェントを見て考える。

 ダンジョンは支配する魔獣・支配者ルーラーと層の統括する魔獣・守護者ガーディアンがおり、その支配者ルーラー守護者ガーディアンを倒す事でギルドからダンジョン所持権を得る事になる。

 俺としてはエンシェントを素材集めの場所に使いたいし、こうなったらエンシェントを踏破するか。

 一人だと難しいが、ある程度進んだら戻れば問題ないし、準備が出来次第始めようか。

 俺はそう思いながらダンジョン攻略に必要な物を集める。

 ちなみに浮かび上がった魚たちは全部回収した。

ここまで読んでくださってありがとうございます!

感想、誤字脱字、ご意見なんでも大歓迎です!


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