穴に落ちて世界最強5th
ザーの眼に光が無くなり、全てを察したルーは、
ザーの真横で合掌をし、ザーを弔った。
そして、ルーはふと考えた。善意とはなんだろう?と。ルーは考えた。スパコン並みの頭脳で算出された答えは、善意=人助け という答えに辿り着いた。
ルー「人助けってなんだ?そうだ!人々を困らせてい
る魔物を狩ろう!」
ルーは、あの時の力を決して無駄にはせず、あの時村長が言っていた四人の幹部とやらを狩りに行くことにした。
ルー「まずは装備から整えないとだな…」
ということで、ルーは最寄りの村へ行くことにした。
〜ホウ・ケイ村〜
ホウ・ケイ村に着いたルーは、あるだけの金を使い、装備を買った。洋服に対魔法ジャケットというなんとも言えない装備だが、今はこれで我慢だ。
そんな中、ルーは村で聞き込みをする事にした。
ルー「すいません。この世界に4人の幹部と言う魔王
に仕える人がいると聞いたんですけど、そいつ
らって今どこにいるかわかりますか?」
村人「なんだ。あんた魔王狩りにでも行くつもりなの
か?はっはっはっ。笑わせてくれる。まあ一応
言っておくさ。魔王共はな、『次元の狭間』に1
人ずつ居るんだ。」
ルー「次元の狭間?どうやって行くんですか?」
村人「ある一説によるとな、極々稀に数分だけ神の力
を許される時があるらしいぞ。それも選ばれた
者だけ。その選ばれし者が『次元の狭間』に行
けるっちゅーわけだ。ところであんた名前はな
んて言うんだ?」
ルー「僕の名前はルーです。」
その瞬間、ルーの心拍音が急激に早くなり、手足の筋力が普段の50倍くらいに高まった。ルーは、いわゆる【神の力】を手にしたわけだ。
ルー「どうやら僕が、選ばれし者だったようです。」
ルーは瞬く間に白い光に包まれ、ホウ・ケイ村を後にした。すると、いきなりルーの目の前に文字盤が現れた。
あなたは勇者に選ばれました。
今から私の力を貸すので四天王を片付けてください。
それでは。
とだけ、文字盤には書いてあった。
すると、辺りは急に暗くなり、目の前に四天王が現れた。
四天王1「今回の来客は1人だけか。なら、俺に任
せろ。申し遅れたな。俺の名はトロ。ス
カ・トロだ。お前の名はなんと言う。」
ルー「僕の名はルー。お前らを殺しに来た。」
トロ「はっはっは。そうか。命知らずな野郎だ………」
いきなりトロが倒れた。ルーの手には誰かの心臓があった。ルーは、トロの方に目を向けると、トロの心臓が抜かれていた。ルーは普通にびびってちょっと出ちゃった。
ルーは本能のままに体を動かしていた為、戦闘中の記憶が消し飛んでいたのである。
ルーは異常に疲れていたためしばらく座って休んでいたらいきなり裂け目が出てきて、そこを眺めていると、そこにはザーの姿があった。
ルー「え?あれってザーだよな?おい…これが嘘だっ
たらタチが悪すぎるぞ…」
ザー「ルー!?なんであなたがそこにいるの!」
ルーとザーはお互いに抱きしめ合った。そして泣いた。そしてひたすらに謝った。ザーはなんのことか分からなそうな顔をしていたが、それでいい。謝って、謝って、もうただひたすらに謝った。そして、泣き止んだ時、次のステージに飛ばされた。