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テイクアウト

作者:

 薄く澄んだ窓の向こうには青空が広がっていた。

 ありきたりな口上だが、そう表現するのが一番素敵だと思えた。機内で思わずキーボードから手が離れるほど、その景色に見惚れた。

 そして世界で変わらず広がる空の下で待っている実家を想像すると何となく胃の上に温かいものを感じる気がした。

 亡くなった夫の墓参りだけは少し気が引けるが言っていても仕方がない。

 私は傍らのアタッシュケースに手を伸ばし、側面の波打ったアルミを撫でた。温かい機内でも少しひんやりとしていた。

「いつまでもいっしょだからね」

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