Web小説の書き方
「小説家になろう」にて執筆活動(?)をしている花咲き荘です。
未だヒット作と呼べるような作品を書けたことがない素人作家ではありますが、今回も「Web小説」を取り上げていきたいと思います。
今回は「Web小説」の書き方について述べていきたいと思います。基本的には、私が普段行っている執筆のスタイルを主として述べていきますので、他の方とは少しずれた意見になってしまう事もあるかと思いますが、一つの考え方として受け取っていただけると幸いです。
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さて、執筆スタイルと言いましても人によって三者三様の方法があり、どれが正解かなんて明確に指摘できる人などいないと思います。結論を先に申しますと、その人の「文章力」や「想像力」はたまた「性格」によって執筆スタイルへの向き不向きが出てくると思います。ですから、今回はいくつかの分類分けをしつつ、私がどのようにして執筆しているのかを中心に述べていきたいと思います。
まず、執筆スタイルとして大きく分けると「直感型」と「緻密型」の2つに分類訳が出来ます。
「直感型」とは、文字の通り自分の直感で物語を構成し、その場で執筆していくスタイルです。基本的には、文章力と想像力に長けていないと破綻してしまうスタイルであり、よく言えば「天才型」、悪く言えば「無計画」や「無鉄砲」と呼ばれますね。
次に「緻密型」とは、プロットや物語の筋道を明確にしてから執筆するスタイルになります。物語の展開を予め決めておくことで、矛盾をなくしたり、伏線を作り出して物語に重厚さを作り出すことが出来ます。 基本的にはこちらのスタイルの方が圧倒的に多いと思います。
「直感型」の利点としてあげられるのは「速度」と「ハラハラ感」でしょうか。
読んでくれる人あっての執筆活動ではあるのですが、自分でもどのように展開するのか決めていない物語を書いていくのは一種の楽しみではあると思います。先を見据えた展開ではなく、その場をいかに盛り上げるのかを考えて執筆しているため、物語から醸し出される「ハラハラ感」は出てくるでしょう。
また、プロットを書く時間が発生しないため、執筆時間は少なくなると思われます。
逆に「緻密型」の利点は「安定感」と「満足感」があげられます。
相手に読まれることを意識した物語の展開になっていくため、1話に盛り込まれる情報量や伏線の有無など、重厚感のある物語が出来上がる可能性が高いのは「緻密型」の方だと言えるでしょう。また、最後の終わり方まで考えて執筆しているため、終焉を迎えずに「執筆終了」という最悪のシナリオは避けることが出来るという点で「安心感」もあると思います。
ちなみに私は「緻密型」で執筆しております。ただ、「直感型」で執筆していても頭の中で私たちが行っている作業が出来てしまう方も少なからずいるため、どちらがいいのかはその人の能力や性格に左右されると思います。
さて、執筆スタイルの大まかな分類分けが終わったところで、私が普段行っている執筆方法を述べていきます。
まずは小説を書き始める前の部分になりますが、最低でも「主人公」のプロフィールくらいは作っておくべきでしょう。なかでも重要なのは「生い立ち」「容姿」でしょうか。この2点が出来上がれば、何となく主人公の特徴が見えてくると思います。
次に、時代・舞台設定になります。例えば、時代は「中世」、舞台は「ヨーロッパ」。「幕末」の「江戸」。「現代」の「東京」などなど。
この「主人公」と「時代・舞台」が決まらない事には執筆もはかどりません。最低でも上記の2点を決めてからプロットに移るようにしましょう。
次にプロットに移ります。プロットといっても、そこまでしっかりと作りこむ必要はありません。「アマチュア」なので、自分が分かる程度に書いていればいいと思います。
例えば、私が執筆している小説でいえば、
・題目との関連、プロローグ
・バスジャックで刺殺(主人公だけ死?)
・神様に会う←謎の爺様。白い空間。伏線つける?
・神云々の話を長々とする→八百万の神、暴走
・目を覚ます。転生、目の前に獣耳メイド、母喜ぶ
・情報収集と期待感→童話らしき本の登場
・…………
・………
こんな感じで書いてました(笑)。
実際このプロット(メモともいう)を使って3話分くらい書いていると思います。勿論、これは頭の中に出来上がっている物語のメモの様なものですが、他の人に見せるわけでは無いので、自分が理解できるように書いていれば良いと思います。
プロットが出来たら、ようやく執筆に入ります。執筆は、1話を2000字程度でまとめると良いです。4000字で1話にするなら、2000字で2話に分ける方がおススメです。あまり長すぎると疲れますから。
さて、ここからが私の執筆方法の特徴で「会話文」を先に書き出すという方法を使って執筆を行っています。
「?」を頭の中に浮かべた方もいるかもしれませんし、同じ方法を使っている方もいるかもしれません。
これは、「会話文」だけで物語を構成していくというもので、あとからその会話文に「地の文」で説明を付け足していくという方法になります。
「Web小説」の特徴として、「会話文」が多く、あまり地の文で説明がなされない傾向があります。
それは、1話が2000字程度で投稿され、読者は一気に読むというよりは長期間で少しずつ読んでいくという読み方になるために起きている現象ではないかと感じます。
つまり、地の文で登場人物を動かすよりも「会話文」で登場人物が会話しながら動いていく方が想像しやすく、地の文で長々と説明するよりも簡潔であるからです。
そのため、「会話文」だけで物語を進めていき、話題の「冒頭」と人物の「動作」、またどうしても説明を加えなければならない部分にのみ地の文で説明を付け加えていくのです。
このやり方は、小説の書き方としては少し邪道な気もしますが、こと「Web小説」については合理的方法であると思っています。
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以上が私の執筆方法になります。
少し変わった方法でありますし、批判的な捉え方をされる方もいるかもしれませんが、私の方法があっていると思われる方もいるかもしれないので、上記のように書かせていただきました。
結局は三者三様。自分の好きなように書いていき、その中でいいと思った誰かの方法を取り入れていけば良いと思います。