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目を覚ましたその先で〜神へ至る者、異世界で何を為す〜  作者: カナリア
第一章 森の迷子
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第一話 ハロー異世界

眠いんでこれから寝てきます

おやすなさい( ˘ω˘ )スヤァ…


「やべぇー!遅刻するー!」


俺は斑鳩 真、健全な高校2年生17歳!「真」と書いて「シン」と読むのが珍しいのか、初対面の人にはよく「マコト」と呼ばれることが多いが、俺の名前は「シン」である。俺の両親父斑鳩 慎二と母斑鳩 真莉の2人ともに「真」の字があるからという理由でつけられた名前だが、俺は結構気に入っている。なんかこう、カッコよくない?え?よくない?


……ま、まあそれはいいとして、いや、よくはないがとりあえず置いておくとしてだ、今は何より時間がやばい!

顔を洗って寝癖を直して、学ランを着て歯を磨いたら、食パン咥えて、よし、準備OK!朝飯を食う時間が無いので走りながら食うことになってしまった。くっ、昨日遅くまでゲームをやっていたのが仇になったか


いっふぇひふぁーふ(いってきまーす)


今が8時13分、朝のHRが始まるのは8時30分、ここから学校まで走って15〜17分、つまり全力ダッシュでギリ!


「うおおー、いふぉげー‼︎(急げー)


食パンを加えて走る姿はさながらドラ○もんのの○太の様に!ちなみに前回のテストは9科目合計で897点、学年1位ですけど何か( *`ω´) ドヤァ


はっ、そういえばこの前学校までの近道を見つけたんだった。どうしよう、なんか薄汚くてあまり使いたくない、路地裏みたいな場所を通るんだが・・・ええい、ままよ!背に腹は変えられん!


「くそっ、南無三!__はえっ?」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

side???


「おっ、来た来た。それじゃ、とりあえず素のステータスを確認しますかね。ほうほう、このレベルでこれはなかなかいいんじゃないか?それじゃ、早く強くなってもらうために色々いじらせてもらいますかー」


「はぁ、ほどほどにしといてくださいねマイマスター。下手したらルビリアが崩壊しますので」


「はっ!?お、おい、頼むからそれだけは勘弁してくれ主!あまりいじらずに常識の範囲内でだな__」


「わーってるよ、俺だってそこら辺は考慮するさ____よしっ出来たぞ!」


「「……」」


「「はぁ〜」」


「む、ちょっと低すぎたか?」


「逆です!逆!強すぎですよ。この成長値でレベルを上げていったら通常種なのに上位種と同じくらいの値になりますよ!?」


「いやしかしだなあ、俺の後継になってもらうにはこれ位は必要だろう。早強くなってもらわなきゃ困るんだよ、主に俺が。それに『試練』で制限かけるし」


「「はぁ〜」」


「『試練』を与えるということは、もっと強くなるということですか……。はぁ、仕方ない、諦めるしかなさそうですね。どうせ我々にはどうしようもありませんし。アルファリオ、彼の監視を頼みましたよ。私も彼に加護を授けておくので何かあれば分かるようにはしますが、マイマスターの監視で手一杯だと思うので」


「ああ、任せとけアレはこっちで出来るだけ対処する。

だから、だから主のことはくれぐれも頼むぞ」


「そこまで警戒する必要があるとはおもえねえけどな」


「「……はぁ〜」」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「__ア___ァーーーーーー」


「ん〜〜、あと5分〜ZZZ」


「ギ_ア__ァァーーーーーー」


「うーん、あと少し〜ZZZ」


「ギィヤアァァァーーーーーー」


「んむぁー!うるせーー!あと少し寝させろっつってんだよ!って、うおあーーー⁉︎なんじゃありゃ、キモい鳥?にしてはでかいし、というかここどこ?」


上 キモい鳥

前 木がたくさん

右 木がたくさん

左 木がたくさん

後 木がたくさん


・・・うん、どこ?

待て、落ち着け、落ち着くんだ俺、まだそこまで焦る必要はない。冷静になって考えるんだ!


「って、なれるかー!!何処だよここ!なんで学校に行こうとしてたのに森にいるの⁈さっきまで市街地だったよな⁉︎」


はぁ、はぁ・・・。ふぅ、叫んだら少し冷静になれたな。とはいえよくわからんのは変わらない。ちょっと情報を整理しよう。


俺の名前は斑鳩真。両親は慎二と真莉。兄弟はいない。

好きなゲームはポ○モンとパズ○ラと黒い砂○。なに?ポ◯モンとか幼い?ほっとけ!高2でポケ○ン好きで何が悪い!

まぁ、とりあえずここら辺は大丈夫だな。


スマホは、…ダメか。やっぱり圏外で使えそうにないな。

あっ電源切れた。あー、昨日夜中までゲームして寝落ちしたから充電してなかったのか。まぁどっちにしても使えなかったとは思うが。


あと、俺がここに来る前の記憶は…

まず俺は寝坊して、って寝坊!ヤベェ、学校!はもう無理だな。仕方ないな。…ラッキーとなんか思ってませんよ?仕方なく、仕方なくだぞ。

んで、急いで家を出て走って学校に向かってて、近道をとおろうとしたらそこで__


そうだ、そこでなんか落ちたような感じがして、目の前が真っ暗になって、気がついたらここだったと…だめだ、訳わからん


「有り得そうなこととすれば」


1.誰かに誘拐された

ーないだろう、されるようなことをした覚えもないし、そもそもこんなところに放置している時点でおかしい。


2.道に迷った

ーありえないな、俺は方向音痴ではないし、そもそも家の近くにこんな森は存在しない。


3.親父の強制武者

ーこれは、ワンチャン、あるか?斑鳩家は代々武道の名門で、母の実家も有名な武道の家だった。おかげで、俺も幼少の頃から武道を教え込まれている。一応武器は一通り習ったし、1ヶ月山でサバイバルをしたこともあった。


それを考えるとなくはない。学校も明日から冬休みだしな。が、この格好で何も告げずに放置するか?もしするのならば俺は親の人間性を疑わなければならない。


4.目が覚めたらそこは、異世界でした


今流行りの異世界転生ってやつだな。いや、転生じゃなくて転移か、それはさほど重要ではないのでいいとして、あり得るのか?普通に考えればあり得ないだろう。俺だって知り合いが急に「異世界が〜」とか騒ぎ出したら確実に正気を疑うだろう。


だが、俺は見てしまったのだ。キモい鳴き声の馬鹿でかいキモい鳥を!あんなものは地球で見たことがない、もし見つかっていればネットニュースどころの騒ぎではないだろう。あの大きさならば見つけられないということもなさそうだしな。


「最有力が異世界、次点で強制武者修行ってか。…1番ありえない説が1番有力とはこれいかに…はぁ。とりあえずここでうじうじしてたって仕方ないな。まず重要なのは、獣と水場の確認、そして寝床の確保か。それが終わったら食い物も探さなきゃならねえしな、1週間程度で見つかれば良が…」


とりあえず武器になりそうなものを探して、みてもどうせ木の枝くらいしかねえか。仕方ないのでそれなりに良さげな木の棒を探す。あとは投擲用の石とかだな。


たくさん持って負担になっても行けないので、手頃な石と割と硬い、人を撲殺くらいは(したことはないので知らないが)出来そうな木の棒を持って適当に進んでいく。


さーてどうなることやら




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜        


「おっ、川発見!やっぱ下ってきて正解だったか。さて、動物でもいればある程度の安全性は確かめられるんだがな__おっ、あれは鹿か?ラッキーだな」


安全性を確認できる上に、肉も取れて一石二鳥だ。とりあえず様子を見ながら少し近づいてみる。そして、見てしまった


「ッ、まじかよ」


ヘラジカを一回り大きくしたような体に剣のようによく斬れそうな角、そして、何より異様な、6本の足。


「くそっ、こんなのもう確定じゃねえか」


ガサガサ


「やっべ、動揺しすぎたな」


少し取り乱したせいでどうやら気づかれてしまったらしい。あーこれは、やるしかない、かな。ちくしょー、せめて木の枝じゃなくて幹から削り出された棒であれば!


「しゃーねえ、かかってこいやー!こちとら伝説の勇者の初期装備 木の棒 だぜ」


「ピィーーヤァーーー!!」


勢い良く突っ込んできた鹿をかわしてすれ違いざまに中足と後ろ足の間に木の棒を叩き込む。割と速いがこの程度ならなんとかなるな


「よっしゃ、クリーンヒ「ドスン」どすん?」


慌てて振り向いて鹿を確認すると頭を振っている鹿と、鹿に突っ込まれたと思われる、スパッと斬られて倒れた木が…なるほど、やはりあの角は相当鋭いらしい


「だが、今が好機!」


頭を木にぶつけたのか、後ろを向いて少しふらつく鹿をタコ殴りにする。足を潰し、振り回される角にさえ気をつければ特に問題もない


「ピ、ピヤァ〜...」ドスン


「ふう〜、少しヒヤッとしたがなんとかなったな」


ピロン

≪レベルがアップしました≫


…色々と気になることはあるが、ひとまず後回しだな

とりあえず水の確認は取れたし、あとはこの鹿を解体できるかどうか。まだ日は高いしなんとかなるか、ナイフはこの角で十分だろうしな。


「ここをこうして、こうっと」


いやぁーここに来て親父の強制武者修行が役に立つとは人生何があるか分からないな。さて肉は取れたし武器も取れたが、この多すぎる肉をどうしようか?だが、とりあえず血がすごいのでここから離れないとな。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「よし、ここら辺まで来れば平気かな」


川の上流に向かって10分ほど歩いた。一応肉は鹿の皮に乗せて全部引きずってきた。今日食いきれなかった分は、燻製にしておけば良いことに気づいたんでな。寝床はちょうど良さげな木があったからあれでいいとして、火を付けるなら水場が近いこの場所だよなー。


「ということで、火を起こしますかー。薪は拾ってきたし、後は火をつけるだけなんだが、急がないと日が暮れちまいそうだ」


木と木を擦り合わせて火種をつくる。コレって意外と難しいんだよなー、俺も最初の方に苦労した記憶がある。火種を消さないよう慎重に火を付けたら、肉を串に刺して直火焼き!一見ただのキャンプだよな、マジで。


「いいかんじに焼けたかな。よし、いただきまーす」

パク


こ、これは、美味い!めちゃくちゃ美味い!肉が柔らかいし口の中で溶ける、だと⁉︎素材だけでこれなら、ちゃんと調理すればもっと美味いのか⁈くっ、塩胡椒でもあれば最高だったろうに。まぁ十分美味いから贅沢は言えないな。それにこれから燻製を作らなきゃならないから急いで食べなければ。

く〜美味い!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「よいしょっと。ふぅ、これくらい高ければまあ平気だろ」


もうそろそろ日が沈みそうなので寝床を確保。地上から3メートルくらいの高さにある太めの枝に座って幹にもたれる。ちなみに燻製にした肉は全部学ランのポッケに突っ込んでおいた。そのせいでポッケはパンパンだぜ


「さてさて、やっぱさっきのやつは無視できないよなー」


さっきのやつとは、そう、レベルアップのことだ!レベルアップがあるということは、もしかして、あるのか?いや、あるはずだ。今こそあの言葉を言う時だ


「ス、ステータスオープン!……ッ‼︎」


出た!これは、もしかしてお約束の展開か⁈そうなのか⁈

・・・落ち着こう。舞い上がってばかりはいられないぞ、これからのためにも良く確認しなければ!そう、これからのためにな!←ココ大事‼︎




今日の夜は肉だったのでつい肉を書いてしまった

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