除霊師
僕の名前は真魔 志戸(しんま しと)。ごく普通の高校一年生だ。
最近自分の周りで奇妙な事が起こっている。
例えば自分のノートに不気味な絵が描かれていたり、冷蔵庫の中の物が全て無くなっていたり、下校中に体が重くなったりと様々な事が起こっている。
僕は幽霊に取り憑かれたかもしれないと思い、色々な除霊師の所へ行ってみた。が全員何も取り憑いてないと言う。
何も取り憑いてないと言うので2日間は気にせずにいたがあまりにも変な事が立て続けに起こっている。
ということで僕は有名な除霊師の”総地郎”という人に診てもらう事にした。
僕は総地郎さんが住むという”さざなみアパート”の108号室を尋ねてみた。
「失礼します。」
「君が志戸君だね?」
「はい。」
「では早速取り憑いてるか見てみよう。」
総地郎さんは水晶玉を取り出しその水晶玉に御札を貼ったり剥がしたりしている。この人も取り憑いてないと言ったら気のせいだったと諦めよう。
「むむっ!これは!」
「何か分かったんですか!?」
「き、君には………」
「君には?」
「これ以上無いくらいの邪悪な者が取り憑いている!」
「これ以上無いくらい…?一体どんな霊なんですか?」
「こいつは霊ではない…!」
「え?」
「こいつは…あ、悪魔だ……!」
悪魔?