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詩集  作者: 石井至
7/14

待ての姿勢で/空白

●待ての姿勢で



君を思い出せば悲しみは癒える

思い出すだけで

僕らが歩いた距離を誰も測れやしない

君が隣にいた日々は

僕だけの記憶

僕らだけの記憶


君を思い出せば喜びは増して

思い出すだけで

僕らが祈った想いは誰にも分からない

君が隣にいた日々を

僕だけが知る

僕らだけが知る



いつもよりも

早く起きた朝

今日は

お別れの日だと


僕が何か言おうとしたら

君はさえぎってしまった

何も聞きたくなかったんだろう

答えたくなかったんだろう何も

一方的な答えは

今までで最も整然としていて

それはあまりに長い間考えていたのだと知る


時計が指す時間は

君の出発の時

今くらいは

感傷的になってもいいだろう?

ただこうして

部屋でじっとしているしかないんだ

それくらい許しておくれ


君を思い出すだけで悲しみは癒える

あの笑顔が僕を撃ち落とす

どんな裏があったのか分からないけど

それはもう分かる必要がないね

君のすべてが僕には正解だ

君のすべてに間違いがなかった

君が隣にいた日々は

僕だけが知る

僕らだけが知る


君はそう

ほんの少し先で

僕を待っているんだ

僕はまだもう少しここで居る

それだけのこと


君を思い出せば喜びは増して

思い出すだけで

僕らが祈った想いは誰にも分からない

君が隣にいた日々を

僕だけが知る

僕らだけが知る






●空白



このこころの空白を

だれがしる


このこころの空白を

だれにみせる


このこころの空白を

だれがうたう


真夜中のネットサーフィン

それだけでは何も得られず

何時間も何時間も彷徨う

本当に欲しい情報は

頭の中にあるはずなんだ

それは分かっていても

そのヒントが欲しくてずっと眠らずにいる


このこころの空白を

だれにつたえる



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