静寂/忘却/空気
●静寂
目を閉じると
いろんな音が聞こえてくる
僕の声は聞こえない
今どうしてこんなに
胸が苦しいのか分からない
誰にも分からない
目を閉じると
いろんな音が聞こえてくる
時計の針が刻む
明日へのカウントダウン
明日が近づいているよ
きっとなにかいいことがあるから
目を覚まして
身体を起こして
自分の心の中を開いて見られたらいいのに
どうしてこんなに
胸が苦しいのか
目を閉じると
いろんな音が聞こえてくる
どんな時間でも
なにかしらの音がする
僕はその音で自分を満たして
そして僕の心をからっぽにする
何も考えずに
ただ目を閉じていたい
●忘却
僕の心の中に君はいるね
でもそれこそが僕の役目だと思うようになってきたんだ
君を忘れないことが僕の仕事なんだ
僕が忘れない限り君は存在するんだ
だから僕は思い出しては
君を思い出しては涙を流すんだ
それは誰にも知られていないことだけど
僕の心の中に
君は確実にいるんだ
君のことを思い出すのは簡単で
そのすべてが僕を励ましてくれるんだ
優しい君も
残酷な君も
どちらも本当の姿だ
そしてそれは僕の姿とも重なる
誰の中にもある無邪気さ
それらが僕を後押しするんだ
誰にも知られずに僕は
君の存在をただ肯定するんだ
●空気
それはそこにあって
僕らを包む
それはそこにあって
僕らを包む
それはそこにあって
僕らを包む
偉大な力のようで
実は僕らこそ順応している
順応しながら
あたりまえのように包まれている
あたりまえのように
ただ包まれている