表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
詩集  作者: 石井至
11/14

静寂/忘却/空気

●静寂


目を閉じると

いろんな音が聞こえてくる

僕の声は聞こえない

今どうしてこんなに

胸が苦しいのか分からない

誰にも分からない


目を閉じると

いろんな音が聞こえてくる


時計の針が刻む

明日へのカウントダウン

明日が近づいているよ

きっとなにかいいことがあるから

目を覚まして

身体を起こして


自分の心の中を開いて見られたらいいのに

どうしてこんなに

胸が苦しいのか


目を閉じると

いろんな音が聞こえてくる

どんな時間でも

なにかしらの音がする

僕はその音で自分を満たして

そして僕の心をからっぽにする

何も考えずに

ただ目を閉じていたい



●忘却


僕の心の中に君はいるね

でもそれこそが僕の役目だと思うようになってきたんだ

君を忘れないことが僕の仕事なんだ

僕が忘れない限り君は存在するんだ

だから僕は思い出しては

君を思い出しては涙を流すんだ

それは誰にも知られていないことだけど

僕の心の中に

君は確実にいるんだ

君のことを思い出すのは簡単で

そのすべてが僕を励ましてくれるんだ

優しい君も

残酷な君も

どちらも本当の姿だ

そしてそれは僕の姿とも重なる

誰の中にもある無邪気さ

それらが僕を後押しするんだ

誰にも知られずに僕は

君の存在をただ肯定するんだ



●空気


それはそこにあって

僕らを包む

それはそこにあって

僕らを包む

それはそこにあって

僕らを包む

偉大な力のようで

実は僕らこそ順応している

順応しながら

あたりまえのように包まれている

あたりまえのように

ただ包まれている

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ