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詩集  作者: 石井至
10/14

タイムラグ/早起き

●タイムラグ●


忙殺されているような気になることは

悪いことなのかな

こんなに忙しいことを有難がるべきかな

少し前まで

誰にも必要とされなかったのに


僕という無駄な分子が世間をふらりふらりと漂って


今の僕には他人を

愛おしく想う時間もない

ねえ人って

やりたいことが増えていくものなのかな

こんなに忙しくて

まだ充たされない

僕は贅沢なことを言っているのだろうか

僕の思わぬ方向へ僕が進んでいくことを

僕は止められないんだろうか


今、全力で走って

いつか僕が帰ってくることがあるんだろうか

今走るのを止めて

またもとの虚無な存在に戻ってもいいんだろうか


君がその可能性を示唆するから

僕はそのときを恐れながら

楽しみにしている



●早起き●


朝日を浴びたら

何かがリセットされる気がして

起きてみた

まぶしくて辛い


暗いときに動き回るのが

自分には合っているのかな


毎日やってたら

慣れてくるのかな

日差しはパワーをくれるものかな

どうも吸い取られている気がするよ


まぶしい人に

僕は吸い取られている気がしてしまうんだよ

早起きを続けていたら

いつかこっちが吸い取る側に回るんだろうか


それもいやだと思いながら

暗い場所に還るかどうか迷っている

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