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異世界ゲーム活動日記  作者: こはく
第1章 チュートリアル
3/7

異世界ゲーム生活 2日目 後半 どこだここ?!

異世界ゲーム生活 2日目 後半


「じゃ、電源オン!」


 僕は、ゲーム機本体の真ん中近くに設置されていた

丸い電源ボタンをぽちっと押した。すると、正面に置いてある

テレビから、冒険感あふれる楽しげなBGMが流れてきた。


 そして、画面中央に現れたのはゲームのタイトル・・・


”異世界冒険記”


 という文字が、赤色を主体としたしっかりとしたフォントで

描かれていた。その周りには、地球ではない、何か違う

世界の広大な大地が描かれている。


 す、すげーーー・・・・・・

ゲームって初めてやるけど絵きれいだな・・・・

やばい、このゲームの中で現実に限りなく近い

体験をするのか!なんかやっぱりすげ!


 って!現代人がなにしみじみとゲームの凄さ

今更味わってんだよ!おまえなにじんかよ!

クロマニョン人か!おうべいか!

てか、今この時代でゲームにこんな驚くやつ

おれぐらいだわっ!


と、いつも通り脳内で1人デ自分に突っ込みを入れていると、

それが顔に現われていたのか隣にいた健が何やら冷めた目で

こちらを見ていた。


 お、おれそんな変な顔してたか?とちょっと恥ずかしく思いながら

画面に出ていた通り、スタートボタンを押した。


 いや、


 押そうとした・・・・・・


 ないんだよ・・・・・


 ボタンが・・・・・・


「こっ、これどうすんの?」


 こうなると多分しぬまでわからない(マジで)ので

健にヘルプを出した。


「だ・か・ら。さっきも言ったでしょ。

 自分の体がコントローラーなの!

 スタートって念じてみろ!

 気合いだ!根性だ!

 できる♪できる♪君ならできる♪・・・」


 ね、ねんじるだと・・・・しかも聞いたことある

リズムと歌詞で応援された・・・

僕は目をつぶってこぶしを少し体の前に振りながら

(きっとマリカとかやったら体も動くタイプ)、

ねんじてみた。


「うう~~、・・・・うーーー」

「いや、念じすぎだろおい。おまえは貞子か!」

「うー・・ゲームぅースターぁートーお!!」


 念じて念じて、ゲームスタートと、思わず口につぶやいたとき、

言い終わったとたん周りの風景が一変した。


「どこ・・ここ・・・」


 気が付くと、僕は西洋風の建物がズラリと立ち並ぶ

大通りの真ん中にいた。通りの中は、体に変なもの

をつけた色々な人が歩いている。しかも驚いた事に

その人たちの頭の上には、赤と青色の2本のバーと

文字が表示されている。


 村人?のような格好の人もいる。しかしその服装は

あまり見慣れたものではない。

わかりやすく言うと、テルマ○エ・ロマエ的な感じ。


 しかしそれらの人々の頭の上には赤や青のバーは存在せず

文字だけが表示されている。


 見知らぬ街にいきなり飛ばされたので、しばらくその場に

立ち止まってきょどっていると、どうやら、頭の上に表示

されている文字はその人の名前ではないかと気が付いた。


 気がついたころには、自分の名前を見ようとその場でくるくる

まわっていた。


 くそっ!みえねーー。なんで頭の上にあるんだよ(怒)

このゲーム作ったやつ考えてなかっただろお・・・・・・


 てか健どこいった!かなりまずい気がするゾ。うん

こんな見知らぬ土地で独りぼっちなんて、

俺がこの先生きて行くことなんてできやしな・・・・・・・








 気が付けば僕は元の自分の部屋の中にいた。しかも

テレビの前で座った姿勢のままだった。あまりにも

唐突だった出来事に唖然としていると、隣にいた健が

口を開いた。


「いやー。そういえば、ゲーム始めたら外部との

接触が出来ないってわすれてた、てへっ。

だからぶちぎっちゃった。」


 いや、それ忘れちゃ駄目な奴だろ。おい。

しかもてへっ。ってなんだよきもいきもい。


「てか、ゲームって電源部ちぎっていいの?」

「あ、大丈夫。まだ名前とか登録してないし」


 あ、じゃあ。自分のしっぽをぐるぐる子犬が追いかけてるように

自分の名前を見ようとしたおれのあの行動は

何だったんだろうね。


 考えたら、はずかしくなってきたわ・・・


「ま、とりあえず、明日あつまろう!」

「どこに?」

「は?ゲームの中に決まってんじゃん!

 いまどきオンラインゲームなんて普通だぜ

 フランシスコ・ザビエルさんっ」

「あ、そう・・・むかっ」


 明日とりあえずゲームの中で集合することにして

分かれた。なんか新鮮な気分。きっと健がいれば

大丈夫!・・・・・


大丈夫だよな!オイ?!





 

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