アンドロメダ銀河 その6
ようやく、不可思議現象の理由が分かりました。
なんのことはない、SF(宇宙)の分野ってマイナーだってことですね(笑)
小説家になろうサイトでも宇宙SFってのは、ドのつくマイナー分野で。
だからこそ、こんなシリーズでも上位に入ってしまったということでした。
これからは胃痛を気にせず今までのように気軽に書いて行きますので、よろしかったら読んで下さい。
それはさておき。
探す対象を変更する、フロンティアクルー。
さて、どうなりますやら……
さて、今日から捜査方針変更だ。
フロンティアに言って探査用の搭載艇群を呼び寄せ、予想では微弱とは言えないだろう廃熱エネルギーの探査を開始する。
俺の予想では、かなり巧妙に隠されてはいるだろうが、見つからないという事は無いはずだ。
なぜなら、いくら高度とは言えフロンティアほどの科学力を行使している様子が見られないからだ。
消えた子供たちの教育方法が分からないだろう、って?
確かに。
しかし、急激な教育方法は俺自身も体験してるからね。
(プロフェッサーのやった、冷凍睡眠中の急激な睡眠教育だよ。後で聞いたら、あのスピード教育は俺以外なら間違いなく発狂していたでしょうなと断言された。無茶するよな)
フロンティアと遭遇してなくても、あれだけ特殊な超高速睡眠教育が可能なんだ。
そんなに超高度な科学力がなくとも実現可能だろう、子どもたちの短期集中型の睡眠教育は。
探査が始まって、そろそろ3時間。
「フロンティア、どうだ、搭載艇群の探査の進み具合は?」
「はい、マスター。順調です、この町を中心として、今は半径3kmの円内を探しています。町の付近には無さそうに思えますが、いかがしましょうか?」
「探し漏れ地点を作りたくないからな、このまま広げていく方法を取ってくれ。時間がかかるとは言っても、人手を使って捜索するより確実で短時間だろうからな」
さて、後は見つけた報告が入るのを待つだけだ。
(ここから、話は変わって、アンドロメダ銀河の支配者層にある種族の会議室の模様をお送りします)
「今回、議題に上った[アンドロメダ銀河内における航宙の自由化と経済の活性化]についてであるが、いかがなものか?」
議長らしき生命体が議題を読み上げる。
すると、猛然と反対意見が。
「議長。議題として取り上げるなら、もうすこしマシなものをお願いしたいですな。我がアンドロメダ銀河内では宇宙航行の自由というのは限定的に惑星間のみであって恒星間や銀河内の航宙は厳しく制限されるのが原則でありましょう!こんなもの議題として上げる者は性格を疑われますよ?」
そうすると、今度は肯定派が一言。
「さきほどの***議員の意見に対し真っ向から反対するものである。今のアンドロメダ銀河は文明発展の度合いが明らかに低下しておるのが老害たる***議員には全く理解できぬようですな。現在、利権だとか派閥だとかバカな固定概念に縛られている場合ではないのですぞ!新しい思考、新しい種族、新しい血をアンドロメダ銀河内に注ぎこむ事こそが急務!」
さあ、そこからは罵倒とヤジの応酬が始まる。
興奮した一議員は、その種族特性か、触手を振り回して敵派閥を襲う。
しばらくして、ようやく落ち着いた議会に、議長の声が響き渡る。
「今回の議会は、これまで!これ以上やるなら議会内部に放水させる!頭を冷やして考え直して来い!」
アンドロメダ銀河には戦争はないが政争で、とんでもない事態になっているらしい。