表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
811/813

大団円 其の五 楠見、宇宙の発生条件を変える

ついに、管理者さえも手を出すことの出来ないことをやりだす楠見。

楠見以外、資格がないが、楠見に任せるとこうなりますよって見本となりました(笑)


実は作者、もう少し厳しい発生条件にするつもりだったんですが……キャラの独り歩きがありました(笑)


楠見は考える。


「俺の一存で、次の宇宙の諸条件を変えて良いものなんだろうか?生命体の発生条件と進化条件、光速度や、物質とダークマターやダークエネルギーの比率とかまで変えられるって……いくらなんでも無茶な贈り物だよな、これって。ちょいと、俺の中の別人格四人に聞いてみるか……」


それからしばらく、楠見は無言となり、目を閉じる。

恐らく、楠見の中の別人格たちとの協議に入ったのだろう。

言い換えると「一人で四人の別人を演じつつ、それぞれの性格が楠見自身含めて五人共、完全に別な性格付けされている状態で、なおかつ議長役の楠見(メイン人格)が完全に協議の議長役をしているという状況」

30分後、楠見は目を開ける。


「よし、皆の意見は揃ったな。まずは、変更する箇所は数箇所。生命発生条件と進化条件の緩和、そして、生命体種族の絶滅となりかねない自然条件の緩和と、様々な宇宙規模天災の発生確率の低下……こいつは、あまり下げられないようなんで、出来得る限り目一杯下げとこうか……あとは……以前のエディターが禁止条項とした、様々な亜人種族たちの種族発生と進化の許可と。あとは……龍って種族の発生許可が禁止されてるな、竜は許可されてるのに。何故だ?あ、レッドか?龍と竜の違いは?ああ、竜は恐竜種で、龍はファンタジー系統ね、了解。じゃあ、ロマンを求めて、龍族も発生許可と。あと、禁止されてる種族は……魔族?天使種族がいるのに、なんで魔族が禁止されるんだ?あ、レッドか?ふむふむ、魔族は、その凶暴性と戦闘を好む種族的な精神性向が問題と。そんなもん人類も同じだろが。残虐さで言うと魔族と人類は同じようなもんだろ?え?見た目が醜悪で怖い?そんなもん、今の宇宙にゃ異次元生命体すらいるんだぞ、ちなみに昔の種族名は邪神な。そんな宇宙に魔族がいられないわけないだろうが、許可だ許可。えーっと、あとは……」


宇宙の諸条件のうち、特に生命体の種族としての発生禁止を、ほとんど解除してしまう楠見だった。

これで、様々な追加種族が、次の宇宙の誕生と同時に発生を許可されて、同時に宇宙的災害の発生確率は下がるということで、今の宇宙の生命体よりも多種多様な生命体種族が誕生するであろうことが、ほとんど確定となる(あとで楠見自身が考え直せば別だろうが、楠見が生命体の種族発生を禁止するとは思えない)

光速度や物質・ダークマター・ダークエネルギーの比率とか根本的な宇宙の原理・定数には手を付けないのが楠見の主義である。


「これで、最終変更……最終判断メニューだな、イエス!っと……」


変更が上書き・最終記述されたことが楠見に知らされる。

言葉ではないが、それは、いまだ生まれる確率すら存在しなかった数多の種族からの感謝の念とも思えた。


楠見は、球体の前から消える。

次の瞬間、気がつくと楠見はガルガンチュアの船内にいて、クルーや端末ロボットたちの注目を集めていた。


次か、その次くらいで最終話となります。

この長い物語に付き合ってくださいました全ての読者様、深くて大きな感謝を捧げたいと思います。


作者、稲葉小僧


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
地球さんがレベルアップするんですね(笑) 妖精種族や魔法が復活したらどんな感じなんだろう? 新たに生まれた世界で、楠見糺は創造主として崇められました(まる) 完 とか?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ