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ようこそ大宇宙へ! 超古代の巨大宇宙船で宇宙を征く  作者: 稲葉小僧
超銀河団を征くトラブルバスター
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巫女姫マリー、再び登場! その二

次回、久々に楠見登場!

でも、まだまだ序盤ですので。

「さあ、変身よ!クルクル来る来る 未来が来る来る クルクル来る来る 予言が来る来る! 予言の姫、降臨!」


あー、これ?

これ、私が監修してるアニメ番組ね。

宇宙を救う5人組のスペース救助隊の話。

一応、このセリフ言ってる女子が主役……

と言うか救助隊のリーダー。

メディア会社の方から企画をもらって、私に予知能力者としてのESP監修してほしいって言われて。

面白そうなんで監修ってのをやってみることにしたのよ。

ストーリー上、超常能力の解説もやることになってね、ナレーションだけで顔は出ないって約束で初期の頃から番組には、

「名も無きナレーター」

って名前?で登場してるわ。


で、ねぇ。

問題は、この番組が女の子から受けるだけじゃなく男の子や、大人の人たちからも大人気になっちゃったってことなの。

大人気すぎて今はシーズン20超えて、もうすぐ21が始まるの。

「名も無きナレーター」以外は、もう声優さんは全て入れ替わってるんだけど……


私も、いい加減、代わりたいの。

顔が出てないのが救いなんだけど、私の周りで、どうも私が、この番組のナレーターじゃないかって噂が立っちゃってねぇ……

今は必死で、その噂を否定してるところよ。

あなたも、これは他の人には話さないでね、絶対よ。


この番組に登場するエスパー、つまり超常能力者の大半は世間でもおなじみのテレパス、サイコキネシスとして知られる能力者なんで社会的にも受け入れられているわ。

でも、問題なのが「未来予知」の力。

これ、今のところ私だけなのよ、この力持ってるのが。

それが厄介なところなんだけど。

メディアから、このお話が来たときに、予知能力の説明をどうするのか?

って話が出たの。

私は、こう言ったのよ、


「予知能力は、それこそ銀河レベルの絶対危機が近づいてきた時に神様に近い存在……私は「宇宙の管理者」と教えられましたが……から特定の人間に与えられる力だと思います。私は恐らく特別な予知能力持ちなんでしょうね、数百万年どころか一千万年超える未来を予知できるんですから。だけど、そんな銀河の危機なんてものは普通に生きていて経験できるものじゃありません。したがって、この力が私以外に、今後、全く現れなくても普通だと思います」


って。

それ聞いて番組のプロデューサーが不安になったんじゃないかな?


「それでは、この予知能力だけは他の誰にも、もしかしたら数百万年ぐらい経たなきゃ予知能力者が出てこないってことになりますよね。それは子どもたちにとってマイナスなんじゃないかなー。だって、他のテレパシーやサイコキネシスは世の中に溢れてるくらいいるんですよ、まあ、力の強弱の違いはありますけど。それでも予知能力以外は説明できますが、予知能力そのものは巫女姫様以外は使えないので説明しようがないですよね」


って言われて。

それじゃ番組関係者が可哀想だってことで、顔の出ないナレーターとして様々な超常能力の解説とストーリーの流れを説明するって話になってしまったの。

それから、番組の声撮りや音撮りとは別に私だけのナレーション撮りの時間を作ってもらってるの。

まあ、声は加工してるんで特定は無理になってるんだけど。


あー……

私の他に誰か予知能力授かった人はいないのかしら?

この平和な銀河なら私のように一千万年クラスの予知じゃなくても、それこそ千年未満で十分でしょう。

そうなったら私の巫女生活も終わりになるんだけどなぁ……



今回の巫女姫インタビューはオフレコになりました。

あまりに巫女姫様のプライバシーに深く入り込みましたので、これはインタビュアーのみの話とさせていただきます。

でも、個人的には、こうも思うんですよ。

巫女姫様、いつか自由に、どこへでも行けるようになってほしいなと……


今週の巫女姫様の時間でした。

今回の対談は、あまりに巫女姫様の個人的話題になったからということで、残念ながら半分以上、オフレコとなってしまったようですが、個人的には、このプロデューサーは良い仕事をしたなと思ってます。

今日の平和も、巫女姫様が未来予知で平和な宇宙にしていただいてるからとは理解していますが、個人に全銀河の運命を背負わせるって……

メディアキャスターの立場ですが、私は個人的に、巫女姫様を誰かが、この星から連れ去ってくれないかと思ってます。

神様、神の使いガルガンチュアよ、巫女姫様に個人的な幸せを……


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